シュートボクシング
レポート

【シュートボクシング】海人が2021年を締めくくる圧倒KO、笠原弘希が豪快バックドロップでリベンジ、笠原友希は2階級制覇

2021/12/26 22:12


▼第5試合 SB日本スーパーフェザー級王座決定戦 エキスパートクラスルール 60.0kg契約 3分5R延長無制限R
〇笠原友希(シーザージム/同級1位、前SB日本フェザー級王者)
判定3-0 ※49-46×2、50-46
×手塚翔太(Sublime guys・GONG-GYM坂戸/同級2位)
※笠原が新王座に就く。


 SB日本スーパーフェザー級では笠原弘希がライト級に階級を上げるために王座を返上し、弘希の弟でSB日本フェザー級王者の笠原友希とSB日本フェザー級1位・手塚が共にスーパーフェザー級に階級を上げて王座決定戦で対戦する(友希もフェザー級王座を返上)。


 両者はこれまでに2度対戦し、2019年4月の初対決の時は友希が1RKO勝ち。2度目の対戦となった昨年11月のSB日本フェザー級王座決定戦ではお互いにダウンを奪い合う激闘を繰り広げた末に友希が4RKO勝ちでベルトを奪取した。その後、友希は3連勝、手塚もSBで連勝しており、今回の一戦で再び王座を懸けて拳を交える。


 1R、サウスポーの笠原は手塚の前足へ左右のロー、左ストレート&左ミドルを放つ。手塚は序盤は様子を見ていたが、残り1分を過ぎると前へ出て右ローを蹴り込みワンツー。笠原は得意の裏投げを狙ったが手塚は腰を落として防ぐ。


 2R、手塚がワンツーを打つと左ハイをリターンする笠原。鋭くキレのある笠原の攻撃に対し、手塚は力強い一発を返す。ジャブと右フックを巧みに使う笠原に手塚はワンツー、手塚が攻撃を出すと笠原は必ず攻撃を返してもらいっぱなしにならない。両者ともパンチから接近すると投げを狙うがこれは決まらない。オープンスコアは10-10×3。


 3R、手塚のパンチに前蹴りや左ローを合わせる笠原は左ハイも蹴る。手塚は負けじとワンツー。両者接近すると投げ。笠原は左ボディストレートを突き刺すと、飛びヒザ蹴りも発射。手塚も右ハイを蹴り、ボディを打つ。そして投げを狙ってもつれる両者。笠原の左ローに足を上げる手塚。そこへ笠原が左ローを蹴ってダウンを奪う。


 一気に襲い掛かる笠原は左右フックから左ローと畳みかけ、手塚はバックハンドブローで応戦するが、左ローに足を上げて苦痛の表情。OPスコアは10-8×3。


 4R、左右フックを叩きつけて左ローを蹴る笠原は、組み付いて投げを見舞おうとする笠原に腰を落として防ごうとした手塚に笠原がヒザ蹴りを連打。これで倒れた手塚にダウンが宣告される。さらに笠原が左ロー、左ミドルで畳みかける。手塚はフロントチョークを仕掛けたが、笠原が押し込んで倒してブレイクに。


 5R、手塚が強い右ミドルを放ち、右強打も叩きつける。笠原は前蹴り、左ロー。手塚の右ストレートがクリーンヒットし、逆転の雰囲気が漂うが、笠原も下がらず前へ出て左ストレートを打つ。その後は笠原が有効打を許さず、判定3-0で笠原がライバル対決を制して2階級制覇に成功した。

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