瀧澤は「ビビらず勝負できる選手」も「癖があるから攻撃が当たる」
GP準決勝の相手は、瀧澤謙太。1回戦で今成正和の足関節を凌ぎ、2回戦で元谷友貴を1R TKOに下したストライカーだ。
「瀧澤選手の試合映像は全部見ました。対策はバッチリ」と、朝倉は言う。
「やっぱり打撃を得意としていて、ビビらず勝負できる選手で気持ちの強いファイター。自分を食ってやろうというハングリー精神、メンタル的な強みを持っている相手なので油断はできない」と警戒しながらも、瀧澤をすべてにおいて上回る、と自信も見せる。
「結構、癖があるので、僕の攻撃が当たるな、というのは何個かあるんで、まあ倒せるんじゃないかなと。打撃、レスリング、寝技も僕の方が上。どこで勝負しても正直、勝てる」と死角は無いとした。
そして、もう一方の準決勝では、かつて戦った扇久保博正が井上直樹と対戦する。その井上について、「このトーナメントの中でも本当に強い選手。分析もしてどう戦うかプランも練ってある」という。
元王者として、1年間拘束されるGP参戦に迷いがあったが、「今年の16人トーナメントで優勝できるかどうかだけを考えて来た。1位にならなきゃ意味がない、優勝以外は負け」と言い切る。
GP王者の肩書を“その先”の通行手形とするつもりだ。
「格闘家としての目標である海外で戦うこと。トーナメントで優勝して、世界中の強い選手と戦いたい。しっかりここで優勝して、日本のファンの方たちに応援してもらえる、期待してもらえる形で海外に挑戦して、強敵をどんどん倒していきたいなと思います」
GP「勝利」に徹底的にこだわるが、朝倉の強みを最大限発揮することがそれに繋がるなら、そうするつもりだ。
「全員倒しますよ」──大晦日まで残り5日間、その自信は確信に変わっている。
動画では、GP1回戦の渡部修斗戦で得たもの。2回戦のアラン・ヒロ・ヤマニハ戦を「収穫の多かった試合」と振り返る理由なども必見だ。