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【密着】朝倉海はなぜいまも一般会員とも練習するのか? 密着ドキュメンタリーで「大切な時間」を公開

2021/12/26 16:12

これまでは粗削りの状態で結果を残してきた(佐々木トレーナー)

 大晦日GPファイナルに向け、練習は月曜から土曜日の6日間を行っている。

 プロ練習、ランニング、フィジカルトレーニングのほか、DEEPファイターの佐々木由大が持つミットへのキックの打ち込み、宮田和幸代表率いるBRAVEジムでのレスリング特訓など、様々なパートのなかで、もう2年半、継続して行っているのが、ボクシングトレーニングだ。

 今回の動画では、志成ボクシングジムでの佐々木修平トレーナーとのミット打ちが公開されている。

 佐々木トレーナーは、ワタナベボクシングジムのトレーナーからフリーランスとして、プロMMAファイターを含め、指導にあたってきた。かつては元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志の専属トレーナーを務め、2010年には「チーム内山」の一員として「エディ・タウンゼント賞」を受賞している。また、現在は井岡一翔の再起後から志成ジムでコンビを組んでいる。

 朝倉は佐々木トレーナーとの出会いから現在まで2年半に渡りタッグを組み、現在は週1、2回、志成ジムに通っているという。

 動画では、ボクシングパートの朝倉の動きを見ることが出来る。

「ミットを持ってもらって、位置取り、コンビネーションだったり、タイミングとか、いいところ、悪いとこを直してもらって、ボクシングが上手くなりました。覚醒しましたね」と、その手応えを語る。

 ミットを持ちながら、足の動きを確認する佐々木トレーナーは、「よく追い込みますね。総合の選手ってボクシングだけじゃない。いろんなトレーニングをしているなかで、1時間みっちり見ています。(ボクシング技術が)すごく上がってきている。(これまで)粗削りの状態で結果を残してきたと思うので、ボクシングを知ることによってさらに伸びると思います」と、太鼓判を押す。

 強力なジャブ、ストレート、そしてジャブに対する相手の打ち返しをかわしての右のダブルのカウンターなど、朝倉のボクシングのいまを垣間見ることができるミット打ち動画。これが、MMAとして、蹴りやレスリングが混ざったとき、どう朝倉がアジャストしているのか、本番で見逃せないところだ。

 さらに朝倉は、プロとしての練習後、いまでも週2、3回、一般クラスにも参加しているという。その時間を「大切な時間」だと語る。

「こういう練習もすごく大事で、新しい技の動きを試したり、会員さんたちと共有することで、確実に自分のものに出来る。それにいろんな気づきがあったりするんですよ」

 アマチュア会員とトッププロが対峙しての「気付き」とは何か。

「ジムに来る人はモチベーションが高く、頑張っている人が多いから、一緒に練習すると力をもらえるんです。目的があってジムに来る、そのエネルギーを一緒に練習することでもらえるんですよね。『俺も負けられないな』って」

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