▼第4試合 DEEP JEWELSフライ級 5分2R
×加賀谷花野(柔術&MMAアカデミーG-face)
[判定0-3] ※18-20, 17-20×2
〇はなこ(パンクラス大阪稲垣組)
リオ五輪銀の樋口黎らを輩出したキッズ・レスリングの名門・大阪府吹田市民レスリング教室出身のはなこは、至学館に進み、インターハイ優勝、2020年ロシア・ヤリギン国際大会フリースタイル57kg級では銀メダルを獲得するなど粘り強いシングルレッグなどを武器にトップ戦線で活躍。今回のMMAデビューにあたり、パンクラス大阪稲垣組に所属し、DEEP JEWELSフライ級(-56.7kg)でトップを目指す。
対する加賀谷は、柔道でインターハイベスト16の実績を持つ。2019年12月のMMAデビュー戦では元大阪府警の上田真央との柔道家対決をスプリット判定で勝利すると、2021年7月にはSMOKER GYMの腰の強いストライカー栗山葵相手にギロチンチョークで一本勝ちするなど、極めの強さも見せている。
互いのベースはレスリング対柔道だが、ひと足早くMMAで2連勝している加賀谷が経験の差を見せるか。それともワールドクラスのレスラーはなこがMMAでもポテンシャルの高さを披露することができるか。2022年に開催予定のフライ級GP(トーナメント)に向けて、注目の1戦だ。
1R、サウスポー構えの加賀谷に、オーソのはなこがダブルレッグテイクダウン。クローズドガードの加賀谷は下から腕十字。中腰のはなこはひじを抜き、片手でパウンド。かついでパスすると、加賀谷は背中を見せて立ち上がる。ここはボディロックテイクダウンのはなこ。しかし金網使い立つ加賀谷にアンクルピックでテイクダウンははなこ!
すぐに立つ加賀谷にはなこは背後からボディロックで前方に崩していく。片足を手繰って立とうとする加賀谷を切ったバックを奪うのははなこ。背後に引き込んで果敢にバックからの攻めを狙う。
2R、加賀谷のパンチにカウンターのダブルレッグテイクダウンははなこ! 左で脇差しサイドへ。亀から立とうとする加賀谷を引き落としてがぶりも、首を上げる加賀谷。スタンドで首を賭けられながらもボディロックから脇を潜ろうとする。
ブレーク。遠間からのはなこのシングルレッグを差し上げる加賀谷だが、押し込むはなこ。体を入れ替え、頭が下がったはなこにノーアームギロチンチョーク、ダースチョーク狙いの加賀谷。クラッチを切ったはなこはすぐに加賀谷の脇を潜り、レスリングでバックへ。加賀谷が立ち上がったところでゴング。
判定は3-0でケージレスリングにもトライしたはなこが加賀谷のギロチンチョークを凌ぎ、ポジショニングで圧倒、MMAデビュー戦で見事勝利した。