▼第7試合 DEEP JEWELSストロー級 5分2R
〇桐生祐子(フリー)
[判定3-0] ※20-17, 19-19マスト桐生, 20-19
×井上智子(ストライプル茨城)
桐生祐子は3年ぶりDEEP JEWELS復帰戦。DEEP JEWELSで2連勝後、2018年12月に山口さゆりに判定負けし、主戦場をONE Warrior Seriesに移していた鈴木祐子。ONE Warrior Seriesでは2勝1敗で、2019年10月の前戦ではエディラー・ヨハニーに腕十字で一本勝ち。2020年4月の『Road to ONE:2nd』では、SARAMI戦が発表されるも緊急事態宣言下で欠場。今回はフリーとして、「桐生祐子」のリング名で2年2カ月振りの試合に臨む。
対する井上智子は、井上和浩代表率いるストライプル茨城所属。柔術茶帯で、JBJJF全日本マスター柔術2021 女子マスター2茶帯フェザー級で優勝を果たしている。陸上でも走り高跳びでインターハイに出場、七種競技で茨城県2位というアスリートで、キックボクシングでプロ数戦を行った後、アマチュアMMAを経験。
2019年9月のアマチュア戦で藤田翔子に判定勝ち後、2020年2月にプロMMAデビュー。和田千聖にTKO負け後、2021年9月の前戦では、強豪・竹林愛留に敗れるも首相撲からのヒザ蹴り、ガードからの仕掛けで判定まで持ち込んでいる。
フリーとなった桐生が実戦勘を取り戻すことが出来るか。コンスタントに試合を重ねる井上がMMAで開眼するか。
1R、ともにオーソドックス構えから。長いジャブを当てる井上。桐生は右ローから崩しに行く。ダブルレッグテイクダウンにカウンターのキムラクラッチを組む井上。それを切って上を奪う桐生は左で枕に抱き、ハーフから右の鉄槌を腹に連打! 右で差してスイープを狙う井上。桐生のマウントをリバーサル。下の桐生は三角絞め狙いも潰す井上が上に。ヒザを首もとも押し込み、足をさばいてバックを奪ったところでゴング。
2R、長い手を当てた井上。一瞬下がる桐生に左右を振る井上だが、そこにシングルレッグテイクダウンは桐生! 足を捌いてパスを狙う桐生に井上は下からヒザ十字狙い、アンクルロックへ。ヒザを抜き回転して上から鉄槌の桐生。なおもトラックポジションを狙う井上を潰す桐生はガードのままの井上の足を捌いて鉄槌。下から足を手繰る井上をがぶり。井上の潜りを切ろうとすると、腕を抱えて腕十字へ! 井上を仰向けにさせるが、ここは井上もクラッチして凌ぎゴング。
判定は3-0(20-17, 19-19マスト桐生, 20-19)で桐生が嬉しい復活勝利。1者植松ジャッジがマスト判定井上と、長い打撃、下からの仕掛けの評価もあったが極めに至らず。
桐生はケージの中で「JEWELSは3年ぶりの試合になります……(言葉に詰まり)すみません、あまりいい試合ができなくて。ここに立つために、セコンドやサポンサーやお客さんたちの愛でここに立つことが出来ました……。また格闘家としていちから頑張っていきたいので、あらためて桐生祐子の応援をお願いします」と涙を流しながら語った。