MMA
インタビュー

【DEEP JEWELS】復帰戦の桐生祐子「格闘技をすることで人の繋がりが増えて、仕事も練習も頑張れる」

2021/12/11 11:12
 2021年12月11日(土)東京・竹芝ニューピアホール『skyticket Presents DEEP JEWELS 35』で、Yuko'Sこと桐生祐子が、2年2カ月振りの試合に臨む。  前日計量では、ストロー級(5分2R)契約のなか、桐生祐子(フリー)は52.25kg、対戦相手の井上智子(ストライプル茨城)が52.15kgで計量をパスした。  桐生は2014年から格闘技を始め、アマチュアキックボクシングで3戦全勝。韓国の『TOP FC』でプロデビューを果たし、『WSOF-GC』にも出場するなど海外で活躍。DEEP JEWELSで2連勝後、2018年12月に山口さゆりに判定負けし、主戦場をONE Warrior Seriesに移した。ONE Warrior Seriesでは2勝1敗で、2019年10月の前戦ではエディラー・ヨハニーに腕十字で一本勝ち。2020年4月の『Road to ONE:2nd』では、SARAMI戦が発表されるも緊急事態宣言下で欠場。今回はフリーとして、鈴木祐子から「桐生祐子」のリング名に戻して2年2カ月振りの試合に臨む。  マイクを持った桐生は「皆様お久しぶりです。所属フリーの桐生です。3年ぶりの参戦になります。試合自体は2年ぶりかな。復帰するという時に一番に連絡をくれたのが智子さんで、まさかその相手と復帰戦を迎えることになるとは思いませんでした。明日はバチバチやりましょう。白くて弱く見えると思いますが、黒かろうが白かろうが明日は強いところを見せます」とコメントした。  桐生と言えば、小麦色に焼けた肌と見事に鍛えられた腹筋で“元祖・腹筋女子”的な存在。しかし、復帰戦は肌を焼かずに迎えた。計量後にそのことについて聞くと、「もともとはこの色なので、無理に焼くのは卒業して自分を労わろうと思って(笑)」と笑顔を見せた。  現在はフリーとして活動し、朝の5時起きで6時からパン屋さんで働き夕方の4時、5時まで出勤。仕事後に家に帰宅し、すぐに練習場所に向かっている。 「今年の8月くらいから練習し始めて、いまより5kgくらい重くて、このだらしない身体嫌だな、これ戻せるかなと思いながら、まずは9月くらいから本格的に体重調整もしてきました。DEEPで紹介させていただいた2、3のジムに出稽古に行かせてもらっています。今回セコンドにもついてもらうD's BOX'n FITというパーソナルジムをDEEPから紹介してもらい、フィジカルも強化し、それにKIBAマーシャルアーツクラブ、門馬秀貴さんのBrightnessにも週に1、2回行かせてもらっています」  気になる仕上がり具合については、「前以上に動けるんじゃないかと思っています。やっぱりリセットできたことが大きいです。これまでは、レスリングから寝技が得意で寝技で攻めていて、打撃はもらってからスイッチが入るタイプなだったので、今回の試合に向けてスタンドの割合を増やしてきました。その手応えもあり自信になっていますね」と充実の表情を見せた。  いったん格闘技から離れていた時期は、格闘技のことをシャットアウトしていたという。 「格闘技から離れていた期間はすべてシャットアウトしていました。SNSも辞めて……見たらやりたくなってしまうし、そういう情報を見ると辛くなってしまうので、もう自分はパン屋さんで生きて行くぞと思ったんですけど、でもちょっと見始めたら気になって。YouTubeでたまたま見たDEEP JEWELSの試合を見て、ああいいなあと、感覚を思い出してきて。自分もまたマットに立ちたいなという思いが出てきて、そこでタイミングよくDEEPから声をかけられて、これはやるしかないと思いました」  今回の復帰戦に向け、「自分の得意な部分とこの試合に向けてやってきたことを出したいです。相手の寝技にも対応できますし、打撃も見せたい。井上さんは長身なので首相撲&ヒザもしっかり対応できるようにやってきています」と、新たな面も見せたいという。「格闘技をすることが好きなことを再認識しました。格闘技をやるとなったら、人の繋がりですごく増えたんですよね。グループLINEや、そういう人の繋がりが出来てきて、それこそ今回戦う(井上)智子さんが真っ先にLINEをくれたり。そういった人の繋がりがモチベーションになって、だんだん自分が元気になって、仕事も練習も頑張れているなと思います。みんなこうして思ってくれているのを知って、以前は中途半端で辞めてしまったので、自分で『十分やったな』と思えるまでやりたいと思っています」──桐生祐子のMMA18戦目に注目だ。
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