キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】小笠原瑛作がダウンを奪うも苦戦の末に初防衛成功、安本晴翔に角田泰盛が大奮闘、花岡竜は老沼隆斗を初回KO

2021/11/28 23:11

▼第3試合 KNOCK OUT-REDライト級 3分3R延長1R
×潘 隆成(=ぱん・りゅうそん/クロスポイント吉祥寺/元WPMF日本スーパーライト級王者)
判定0-3 28-30、27-29、28-29
○古村匡平(FURUMURA-GYM)


 潘は様々な団体で活躍し、健太、小川翔、スアレックらと対戦。2016年9月にはWPMF日本スーパーライト級王座を手にした。2019年10月からタイへ単身武者修行に渡り、タイの名門PKセンチャイジムに住み込みで練習。タイで試合経験を重ねていたが、コロナの影響で帰国。2020年9月には新日本キックのリングに乗り込み、WKBA世界スーパーライト級王者・勝次から勝利。今年2月には重森陽太と接戦の末に延長戦で敗れた。戦績は23勝(6KO)11敗3分。


 古村は幼少の頃よりムエタイを学び、父親が代表を務めるFURUMURA-GYMで本場タイからムエタイの名トレーナーを招き、弟の古村光と共に強さを磨いている。ムエタイ仕込みの強烈なミドルキック、ヒザ蹴り、パンチを武器に、2020年2月に行われた「KNOCK OUT無法島GRANDPRIX」では1回戦で丹羽圭介を破る番狂わせを起こし、準決勝ではバズーカ巧樹に敗れるも3位となった。今年5月22日のKNOCK OUTで麻火佑太郎に判定勝ち、6月にはシュートボクシングに参戦するも笠原弘希に判定で敗れた。戦績は17勝(7KO)2敗1分。


 当初、この試合は8月22日の新宿FACE大会のセミファイナルで行われるはずだったが、新型コロナウイルスの影響で潘が欠場。今回、仕切り直しの初対決となる。


 1R、潘は前蹴りからワンツー、右ミドル。古村は右ロー。潘のジャブから右ローに古村は右フックで飛び込む。静かな立ち上がりだったが、残り30秒になると古村がギアを上げた形でスピードを上げ、左フックで前へ出る。


 2R、古村が前へ出ていき、右ストレート、左フックを両者が同時に打つ。潘がワンツーから右ロー、ジャブとヒットを奪っていくが、古村も前に出ながら打つ右フックが潘の顔面を捉え始める。さらに首相撲で潘を転がす。前に出て左フックを打つ古村に潘はテンカオで迎え撃つ。


 3R、潘は強い右ローを蹴り、首相撲からのヒザ。古村はヒジを狙うが潘は防ぐ。徹底して右ローを蹴る潘に古村は飛び込んでの右フック、さらに飛び込んでの右ヒジを繰り出すがこれは空振り。その直後、古村が潘のパンチをかわしての左フックでダウンを奪う。組み付く潘に古村はヒジ。潘もヒジでの逆転を狙うがダメージで足がふらつく。ワンツーとヒジで前へ出る潘だが、古村は組んでコカす。さらに左右フックでグラつく潘。


 判定は3-0で古村の勝利。自分のペースで戦っていたように見えた潘だったが、古村が一発のダウンをで試合の流れをひっくり返しての判定勝ちを収めた。

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