キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】小笠原瑛作がダウンを奪うも苦戦の末に初防衛成功、安本晴翔に角田泰盛が大奮闘、花岡竜は老沼隆斗を初回KO

2021/11/28 23:11

▼セミファイナル(第6試合)スーパーファイト KNOCK OUT-BLACK -58.0kg契約 3分3R延長1R
○安本晴翔(橋本道場/KNOCK OUT-REDフェザー級王者)
判定3-0 ※29-26、29-25、29-27
×角田泰盛(CRAZY WOLF/元KAISERスーパーフェザー級王者)


 安本は少年時代からアマチュアで150戦以上を経験し、24冠王に輝くなど活躍。2016年6月に16歳でプロデビューを果たすと、6戦目でREBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王座、2018年12月にはINNOVATIONスーパーバンタム級王座を獲得した。2019年2月にシュートボクシングのリングで迎えた14戦目で初黒星を喫したが、6月のREBELSでは栗秋祥梧を破りKNOCK OUT-REDフェザー級王座を戴冠。そこからの快進撃でKNOCK OUTをホームに活躍し、KNOCK OUT年間表彰式では2020年MVPを獲得。今年9月にはNJKFのリングに乗り込み、松本龍斗にTKO勝ちでWBCムエタイ日本統一フェザー級王座も獲得。怒涛の11連勝、5連続KO勝ちをマークした。戦績は21勝(12KO)1敗2分。


 角田は兵庫県神戸市出身、安本と同じ21歳で戦績は9勝(6KO)9敗1分。空手をバックボーンに持ち、新日本キックでは2017年11月に櫓木淳平に判定勝ち、2020年2月には甲斐康介にロー&左右フックで判定勝ちしている。また、2019年6月には中国のMMA大会『WARS.35』でMMAルールにも挑戦した。


 1R、始まると同時に安本が左ハイキック。サウスポーになると左ハイ、左ミドル。前へ出てくる角田だが安本は蹴りで突き放す。ロープを背負った安本へ連打を繰り出す角田に、安本は右ストレートですぐに体勢を入れ替えての連打。サウスポーになると左ストレートを打ち込む。角田が強い右ローを蹴ると、安本はすぐに連打を返す。


 2R、サウスポーの安本は左ミドルを多用、角田は右インローを蹴り、パンチでボディを狙って右フックもヒットさせる。右インローを狙い撃ちにし、潜り込んでボディを打つ角田。しかし、安本が左ボディを決め、右ボディも打ち込んで飛び込んでの右ヒザを突き刺すと角田はダウン。ローブローをアピールする角田だが、試合は続行。安本は後ろ蹴りの2連打でダウンを追加する。そして後ろ蹴りからヒザ蹴りの連打、またも後ろ蹴り。安本がボディ攻めで畳み込んだがKOは逃した。


 3Rも角田は右ローを狙い撃ちにし、右ストレートを繰り出す。安本が左ミドルを蹴ると着地を狙って角田が右ロー。安本はバックハンドブローから左フックをヒットさせ、さらに右フックを打つが角田は両手を広げて“効いてないよ”のポーズ。角田は右ローを蹴り、左右フックでどんどん前へ出る。安本はヒザ蹴り。角田はパンチ&ローで最後まで攻め込み、試合終了。


 奮闘した角田だったが、2度のダウンを奪った安本が大差の判定勝ち。安本は角田とグ―タッチして健闘を称えた。マイクを持った安本は「相手の選手、本当に気持ちが強くて。本当に強かったです。本当に苦戦しました。全然こんなんじゃダメですね。もっともっと強くなって、上に行くとか言ってるんですけれど、こんなんじゃダメだと思うのでもっともっと強くなるので次を見てください。次はKOします」と、次に期待して欲しいと語った。

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