キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】小笠原瑛作がダウンを奪うも苦戦の末に初防衛成功、安本晴翔に角田泰盛が大奮闘、花岡竜は老沼隆斗を初回KO

2021/11/28 23:11

▼第5試合 スーパーファイト KNOCK OUT-RED -51.0kg契約 3分3R延長1R
○花岡 竜(橋本道場/KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級王者)
KO 1R 2分24秒 ※左ボディブロー
×老沼隆斗(STRUGGLE/元REBELS-REDスーパーフライ級王者)


 花岡はアマチュアで28冠王を達成し、122勝20敗15分という驚異的な戦績を引っ提げて2019年春に中学卒業後すぐにプロデビュー。2020年8月の『INNOVATION』でフライ級王座認定戦を行い、勝利して無敗のまま王座に就いた。今年2月の『NO KICK NO LIFE』で吉成士門に惜敗してプロ初黒星を喫したが、5月のKNOCK OUTでは四冠王の松崎公則に2RでTKO勝ち、7月の同大会では那須川天心や鈴木真彦らと対戦したウィサンレックからも勝利を収め、9月のトーナメントで空龍と濱田巧を破り初代KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級王座に就いた。“平成最後の怪物”と呼ばれている。戦績は10勝(3KO)1敗1分。


 老沼は空手仕込みの多彩な蹴り技で2018年6月に総当たりリーグ戦で優勝してREBELS-REDスーパーフライ級王座に就き、REBELS軽量級のエースとして君臨。2度の王座防衛に成功している。9月の『KNOCK OUT』ではNJKFバンタム級2位・清志を上段後ろ回し蹴りでKO、12月のREBELSでは延長戦の末に心直から勝利をもぎ取った。REBELS王座は今年2月の3度目の防衛戦で白幡裕星に奪われたが、6月にはNKBに乗り込んで同団体バンタム級4位の海老原竜二に判定2-0で勝利。10月の『RIZIN』に出場を果たすも、奥脇竜哉に判定2-0で惜敗している。戦績は17勝(6KO)5敗1分。


 BLACKルール(ヒジ打ち無し)の王者である花岡だがヒジ打ちも得意としており、REDルール(ヒジ打ちあり)の同級王者は同門の白幡裕星のため、老沼は現在考えられるREDでの最強の敵。老沼は白幡に敗れて王座を失っており、同じ橋本道場の花岡に一矢報いたいところだろう。


 1R、前蹴りで老沼を強く突き飛ばす花岡。その後も前蹴りでけん制して老沼をなかなか入らせない。花岡は距離を詰めると左右のヒジを繰り出す。前蹴りから飛び込み、ヒジからヒザを出す花岡。老沼の前蹴りをキャッチすると足払いで崩しに行く。


 前蹴りで再び突き放すと、左ボディから右ミドル。この左ボディで老沼はうずくまり、カウント10。花岡が見事なKO勝利を飾った。


 花岡はマイクを持つと「まさかKOすると思っていなくて考えてなかったんですけれど、前回ベルトを獲ってBLACKでパンチの練習をしていたのでパンチでKO出来てよかったです。今日までたくさんミットを持って追い込んでくださった師範、ありがとうございました。こんなところで終わらないでまだまだ上を目指して頑張ります」と笑顔を見せた。

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