▼ヘビー級 5分3R
○キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)
[判定3-0]
×ダスティン・ジョインソン(カナダ)
無敗同士、キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)と、ダスティン・ジョインソン(カナダ)は、ともにヘビー級のトップコンテンダーとしての地位の確立を目論む。
グリシェンコは、4月の「ONE on TNT IV」でのONEデビュー戦で、オマール・ケイン(セネガル)に勝利。この時のTKO勝利でプロ戦績を4勝0敗とし、セネガルのレスリング界のスターに初黒星を付けた。この勝利で過去最高の注目を浴びたグリシェンコだが、ジョインソンはそのスポットライトを奪うチャンスがある。
ジョインソンの戦績は6勝0敗(無効試合1)で、うち4つの勝利はフィニッシュで決めている。今回がONEデビューとなるジョインソンだが、勢いのあるグリシェンコに勝つことができれば、大きなアピールになるだろう。両者とも試合を一瞬で覆すパワーを持つ。
1R、オーソドックス構えのグリシェンコ、サウスポー構えのジョインソン。先に上半身に組むのはグリシェンコ。左で差してスタンドバックから崩し、立ち上がろうとするジョインソンを徐々にマット中央に寝かせて、サイドを奪取。
左で脇を差してヒザ蹴りはグリシェンコ! ジョインソンは腰を切り片足をからめる。さらに足を抜きマウントを奪うグリシェンコ。ブリッジからリバーサルを狙うジョインソンのバックを奪い、リアネイキドチョークへ。パームトゥパームで絞めるが、ジョインソンも正対する。
2R、ともにオーソドックス構えに。ジョインソンの右ローに右ストレートをカウンターで当てるグリシェンコ。右バックフィストから右ストレート、右アッパーで金網に詰めると、ダーティーボクシング。近距離から右ヒジ、右アッパーを突き上げる。左フックも浴び、滅多打ちにあうジョインソン。
左足にハイクロッチからテイクダウン狙いで力を使うグリシェンコ。しかし、切るジョインソンも反撃。右ヒザを突き上げるとグリシェンコはスタミナ厳しいか。動きが鈍るが、グリシェンコのローブローで中断。再開もゴング。
3R、先に詰めるジョインソン。右ストレートを打ち抜くと、グリシェンコも返す。得意の左ハイをかすめるジョインソン。右の三日月蹴りも腹に突き、前へ。ジョインソンは右ヒジを振るが空振り。詰めるグリシェンコは身体を寄せる。突き放すジョインソン。
詰めるジョインソンは右アッパー、左ジャブのダブルを当てると、下がるグリシェンコを追う。左前蹴りを当てて右の刺し合いは相打ち。顔を腫らせたグリシェンコ。前に出るジョインソンは左ハイをかすめる。シングルレッグで組むグリシェンコ。ヒザを突くジョインソンに、バックヒジはグリシェンコ。そのまま金網に押し込みゴング。判定へ。
判定は3-0で1、2Rで攻勢に立ったグリシェンコが勝利。スタミナ切れのグリシェンコを終盤で追い上げたジョインソンだが届かなかった。