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【PFL】無敗のケイラ・ハリソンが腕十字で2連覇&100万ドル獲得! レイ・クーパー3世が逆転TKO勝利でUFC&Bellatorに王座統一戦をアピール! 五輪2連覇&女子ボクシング8冠シールズはMMA2戦目で初黒星、元RIZINのカッペローザが王者に

2021/10/28 11:10

▼ウェルター級決勝 5分5R
○レイ・クーパー3世(米国)169.8lb/77.01kg
[3R 3分02秒 TKO]
×マゴメド・マゴメドカリモフ(ロシア)170lb/77.11kg
※クーパー3世がPFL2021年ウェルター級王者に

 日本でも活躍したハワイのレイ・クーパーの息子・レイ・クーパー3世が、ウェルター級決勝で、13連勝中のマゴメド・マゴメドカリモフ(ロシア)との再戦に臨む。

 2018年のPFLでは、かつて父が敗れたジェイク・シールズを2度TKOに降し決勝に進出したクーパー3世だが、マゴメドカリモフのギロチンチョークで一本負けで準優勝。

 2019年は決勝でデビッド・ミショーを2R 左ボディショットでTKOで優勝、100万ドルを獲得した。2021年もリーグ戦を全勝で勝ち上がると、準決勝でローリー・マクドナルドに判定勝ちで決勝進出を決めた。

 対するマゴメドカリモフは、クーパーに2018年に一本勝ち後、2019年も準決勝で対戦予定も体調不良により棄権。2021年はリーグ戦初戦を欠場後、カーティス・ミランダーをエゼキエル・チョークで極め、8月にサディボウ・シに判定勝ち。決勝進出した。

 1R、ともにオーソドックス構え。左から右の鋭いローキックを当てるマゴメドカリモフ! さらに右ロー。しかし左ローが股間に入り、中断。再開。

 左右から詰めてボディロックから持ち上げ、パワフルにテイクダウンはマゴメドカリモフ! バタフライガードのクーパーはダブルアンダーで両脇差し防御。ブレークに。

 スタンド再開。右ローをカーフに蹴るマゴメドカリモフ。さらに右ストレートで前に。かわすクーパーは圧力をかけ右を振るが、潜って回るマゴメドカリモフは金網づたいにサークリングする。

 2R、先に距離を潰すクーパー。下がりながら左ハイを狙うマゴメドカリモフだが距離が足りない。ならばと右ヒザを突くが、それをキャッチしたクーパーは右で差して金網に押し込み、ハイクロッチから左足も掴み、ダブルレッグテイクダウン!

 クローズドガードのマゴメドカリモフは、上体を立ててオモプラッタ狙いも潰すクーパーは左のパウンドを当てて左に片足をパス。半身に起こすマゴメドカリモフに左のパウンドを振る。さらにマゴメドカリモフの左脇に頭を突っ込み、ハーフのまま肩固め! ここは腕を戻すマゴメドカリモフ。バタフライガードから足を腰にあて、距離を取るもゴング。

 3R、右を当てたマゴメドカリモフに、詰めてダブルレッグはクーパーだが、片ヒザを着いてすぐに立ち上がり、右カーフキックを当てて詰めるのはマゴメドカリモフ! さらに大振りになったクーパーの左右をかわし、右ストレート! クリンチのクーパーの頭を下げさせてヒザ! 離れても右ストレート、右カーフキックを効かせる。

 金網背にするも右を当てて左も振って押し戻したクーパーは、マゴメドカリモフの右アッパーにカウンターの右フック! さらに詰めての右フック! マゴメドカリモフが後方に倒れ、すぐにクーパーは中腰のまま左のパウンド! レフェリーが間に入った。クーパーは苦境を脱し、逆転のTKO勝利で2021年PFLウェルター級王者に輝いた。

 試合後、クーパーは、「いいファイトだった。相手のローキックは良かったけど、言った通り、すべての面で僕が上回っている。子供の頃からチェーンレスリングをやってきたし、18歳で王者にもなった。僕がベストだ。UFCチャンピオン、Bellatorチャンピオンと統一戦をしたい。ここが僕の家だ」と語った。

 PFLで同級のトップファイターをすべて倒したクーパーは、2019年の優勝と合わせて200万ドル(約2億2千万円)を獲得。この試合を持ってフリーエージェントとなる。まだ28歳の“ブラダボーイ”は、果たしてどの団体に向かうか。

 UFCウェルター級王者はカマル・ウスマン、1位はコルビー・コヴィントン、2位はギルバート・バーンズ、3位はレオン・エドワーズといった強豪揃い。Bellator王者はヤロスラフ・アモソフ、1位がマイケル“ヴェノム”ペイジ、2位がドゥグラス・リマ、3位がジェイソン・ジャクソン、4位がネイマン・グレイシーといった布陣だ。果たしてクーパーの次戦はどこになるか。

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