MMA
インタビュー

【修斗】川名TENCHO雄生の王座に挑戦する18歳・西川大和「試合で誰かが助けてくれるわけじゃない。自分自身のメンタルや体調、テクニック、心を信用して戦う」

2021/09/20 15:09

日々の練習は穴を埋める作業

――さて、今回の川名雄生選手とのタイトルマッチに向けての北海道での練習環境はどのような形だったでしょうか。

「今の練習環境に関しましては、ほとんど北海道ってプロのMMAの方がいないので、アマチュアの選手とか、あと他種目のボクシングとか、柔術とか柔道。ざっと他種目の選手との練習がメインになっています」

――出稽古に行って、それをご自身でミックスさせていると。

「出稽古とだけでもなく、柔術の道場は北海道に高橋計康代表のギムナシオン札幌という柔術道場があって、出稽古というより会員として所属させていただいています。また、他の空手だったり、柔道とかボクシングに関ては、もともとウチで父が整体屋を営んでいて、その部屋がほとんど使っていないので、そこを練習場にして、各ジャンルの方々に足を運んでいただいています」

――パートナーを探すのが大変ですね。

「そうですね。西川道場という名前で修斗に参戦させていただいているのですが、一応僕たちのメンバーの中や、他の人に言うときも、“チーム蝦夷狼”で通していて、出稽古や他種目から練習に参加していただいている方もいらっしゃって、全12人で行っています」

――なるほど。プロMMAファイターが決して多くない中で、西川選手は、ご自身の中でよりテーマを持って、様々なチームのメンバーと手合わせしているのでしょうか。

「そうですね。試合や練習の動きで、穴というのは毎日練習していく中で出てくるので、その部分をなるべくそれぞれのパートの選手を相手に埋めていくような練習方法になります・多くの選手は、自分の穴を見られないように戦っていますけど、そのままでは穴が残っている。自分はそこを埋める作業を必ずします」

――柔術・柔道というのは、今でも衣を着た練習をすることもあるのでしょうか。

「週2から3回、道衣を着た練習は必ずさせていただいています」

――MMAファイターとして、いまでも衣を着た練習を行う意味をどのように感じていますか。

「もともと総合格闘技って、僕なりの考えでは“打投極”で攻めないといけない。アマチュアで成績を伸ばしている、各打投極のスペシャリストと練習をすることで自分の穴を埋められる。道衣ありでも、その手順を省かずに動きのディテールを覚えることで、ノーギのときでも活きてくると考えています」

――それで、コロナ以前は北大柔道部にも出稽古に行かれていたのですね。その動きのなかでご自身で取捨選択をしていると。

「寝技をすごく深く行っていて、強くて若くて力がある選手がいること。立ち技の柔道はほとんどやらないので、じゃあ寝技はどこかとなったときに、七帝柔道をやっている北大に出稽古に参加させていただいていましたね。そのほかの分野では、基本的に目上の方や、経験値が深い方に教わり育ってきましたので、いろいろものを聞き入れることによって、それが正しい・正しくないは関係なく、いったん受け入れて、そこから消化するようにしています」

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