BOMを代表するミドル級ファイターの柿沼が緑川に挑む
71.00kg契約3分3R延長ありで、BOMスーパーウェルター級&WMCインターコンチネンタル同級王者・柿沼慶(ポゴナクラブ)と、第8代新日本キックボクシング協会日本ウェルター級&元WKBA世界スーパーウェルター級王者・緑川創(GREEN GUNS)が対戦。
柿沼はスーパーウェルター級らしい強打を武器とする選手で、2018年12月にWMC日本同級王座を獲得すると、翌2019年4月には同インターコンチネンタル王座も獲得。同年12月には初回KO勝ちでBOMスーパーウェルター級初代王座に就き、2020年2月に念願のIBFムエタイ世界スーパーウェルター級王者決定戦に臨んだが、古豪レック・エイワスポーツジムにTKOで敗れ世界王座奪取ならず。10月のBOMではムエサイアムミドル級王座決定戦をプーパンレックと争ったがドロー、12月のIMCインターコンチネンタル・ミドル級王座決定戦ではCRISTIAN JOSEPHにTKO負けを喫した。
緑川は2005年デビューのベテランで、新日本キックボクシング協会でミドル級王座とWKBA世界スーパーウェルター級王座を獲得。K-1 MAX世界王者アンディ・サワーにも勝利した実績を持ち、国内ミドル級最強の一角として長く君臨している。昨年7月よりRISEに参戦し、ウェルター級王者の“ブラックパンサー”ベイノアから2度ダウンを奪い強さを見せつけるも、その後は海人、憂也に連敗。今年2月に『NO KICK NO LIFE』で高木覚清に判定勝ちすると、6月の『RISE』で宮城寛克に判定勝ち、7月の『NO KICK NO LIFE』では憂也と引き分け、8月はモトヤスックに判定勝ちと34歳にして4カ月連続試合に臨む。
共に重量級らしい重いパンチを持ち、ヒジ打ちを得意としていることから、重量級ならではの迫力ある激しい試合が期待される。
BOMフェザー級(57.15kg)王座決定トーナメント 決勝戦3分5R(延長あり)は、第4代WMC日本フェザー級王者・佐野貴信(創心會)とBigbangフェザー級王者など四冠王・竹内将生(エイワスポーツジム)が争う。
佐野はデビュー当初はRISEを主戦場にして戦っていたが、ヒジ打ちあり・つかみ無制限のムエタイルールに転向。2019年4月にプロ20戦目にして初のタイトルマッチを行い、WMC日本フェザー級王者に。同年12月には初防衛にも成功している。
竹内はBigbangフェザー級王座、MA日本スーパーバンタム級王座などを獲得してきたムエタイスタイルのファイターだが、RISEルールにも適応。DEEP☆KICK暫定王者の宮崎就斗からパンチでダウンを奪い判定勝利を収めると、今年1月のRISEフェザー級次期王者挑戦者決定戦では門口佳佑に判定勝ち。7月には王者・工藤政英に挑戦し、1Rにダウンを奪うも工藤の逆襲に3度ダウンを奪われてKO負けしたが、大きなインパクトを残した。
WMCフライ級(50.80kg)3分3Rでは、元ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王者の竜哉・エイワスポーツジム(エイワスポーツジム)がTOMO(K CRONY)と対戦する。
竜哉は小学4年生でムエタイを始め、アマチュア時代は約100戦を経験して9本のベルトを巻いた。中1の時にタイでプロデビューを飾り、タイで試合(約20戦)・練習経験を積んで2018年4月に満を持して国内プロデビュー。いきなりWMC世界ピン級王座を獲得して世界王者となった。2019年7月にはタイでIBFムエタイ世界ミニフライ級王座決定戦を制して日本人3人目のIBFムエタイ世界王者となり、9月には同じくタイ・ラジャダムナンスタジアムにて日本人として8人目のラジャダムナンスタジアム王者に。凱旋試合となった12月のWPMF世界ライトフライ級王座決定戦では判定2-0で惜敗したが、2020年2月にKO勝ちでWPMF世界ミニフライ級王座を獲得。今年2月からRISEにも出場しているが、前戦は数島大陸とドローに終わった。
対するTOMOはNJKFフライ級5位で戦績は7勝(5KO)6敗1分。5月のイノベーションではスダ456に判定2-0で敗れている。
7月のBOMミドル級(72.50kg)王座決定戦でJを判定2-1で破り、同王座に就いた喜多村誠(ホライズン・キックボクシングジム)は、クアン(タイ/OZ GYM)と対戦。
"令和の怪物"士門・PKセンチャイムエタイジム(=吉成士門/P.K.SaenchaiMuayThaiGym)はTENKAICHIバンタム級王者・宮坂桂介(ノーナクシン ムエタイジム)と対戦。
士門は吉成名高のいとこで、ジュニアでは20冠王を達成。ルンピニースタジアムなどタイでの試合経験を積み、2020年7月に『BOM』でプロデビュー。10月の2戦目ではNJKFフライ級1位・誓(現NJKFフライ級王者)を圧倒して勝利するという新人離れした実力を見せ、12月の3戦目では天馬をKOしてWMC日本フライ級王座に就いた。そして4戦目は今年2月の『NO KICK NO LIFE』で“平成最後の怪物”アマチュアで28冠王を達成した花岡竜との怪物対決でプロ初黒星を付けた。タイでの戦績は11勝3敗、日本では5戦全勝。
WMC日本ライト級(61.23kg)3分3Rでは、貴雅(治政館)とマサ佐藤(WSR三ノ輪)が対戦。
沖縄を主戦場とする佐藤が一躍その名を中央で轟かせたのは、2018年2月12日の『KNOCK OUT』で水落洋祐と打撃戦を繰り広げ、何度も顎を跳ね上げられながら耐え抜き、ヒジ打ちで大流血させて逆転TKO勝利を収めた一戦。KNOCK OUTスーパーライト級トーナメントでも準決勝進出を果たした。英雄伝説64kg級アジア王座、西日本統一ライト級王座、蹴拳ムエタイ同級王座、DBS同級王座、RKA同級王座などを獲得。これまで沖縄をベースに活動していたが、2月から東京での仕事を始め、ウィラサクラック・フェアテックスジム所属となって5月のBOMではメインイベントで将輝・FLYSKY GYMに初回KO勝ち。