朝倉海はワークアウトに集中し、トーナメントに出場することになった怒りを覚えるべきだ
──その間、日本では朝倉海選手が、バンタム級グランプリの1回戦で渡部修斗選手に強烈なパウンドを浴びせてTKO勝ちしました。あなたは誰がGPを制すると思いますか?
「カイ・アサクラが集中力を高めれば勝てると思う。彼はワークアウトに集中し、今回のトーナメントに出場することになった怒りを覚えるべきだ。彼は日本ですべてに勝つことができるはずだ」
──朝倉海選手は、UFCで戦いたいと公言しています。もし彼がオクタゴンでフライ級ではなくバンタム級で戦った場合、どこまで行けると思いますか。
「実は僕たちはよく話をするんだ。彼がUFCで戦うことになれば、いいことだと思うよ。新しいチャレンジが出来るからね。カイはバンタム級でもうまくやれると思う。彼は大きな可能性を持っていて、ベストの一人になれるよ。僕が日本に行ったら、一緒にトレーニングをすることになってるんだ。僕たちにはライバル関係があり、日本の物語があるけど、外ではお互いのファンなんだ」
──いまでも朝倉海選手の同行はチェックしてるのですね。
「カイは、僕と戦うためにボクシングの練習に行った。でも、短期間では身につかない。だって、僕は小さい頃からボクシングのトレーニングをしてきたからね(※ボクサーだった父親の影響で、4歳からボクシングを始めた)。僕と戦う3年前、いや、1年前にそのコーチに投資していれば、ボクシングでさらに僕の潜在能力を引き出すことができたかもしれないけど、1回のキャンプに集中しているだけでは、僕の領域では僕を超えることはできなかった。
その後もトレーニングを続けていることを知っているよ。MMAをやるためには、すべてをやる必要があるんだ。良い柔術、良いレスリング、ボクシング、キックボクシング……それは、すべてチームとして同じ場所で行う必要がある。アメリカでもタイでも、みんなプロとして大きなチームで戦っているよね。
日本のファイターは才能があってタフだよ。ただ、より大きなジムで、より多様なトレーニングパートナーがいて、1人のコーチではなく、それぞれの分野に特化したコーチがいないと最高の選手にはなれないんだ。日本人選手はもっと外と交わるべきだ。そして一緒に練習すべき。例えば、レスリングや柔道のチャンピオンが僕たちと一緒に練習するように。そこにMMAを理解したヘッドコーチがいて、各コーチ同士で連携が取れていること。自分1人ですべてをコントロールするのは難しい。トータルで客観的に見てくれるコーチ、チームが必要なんだ」
──ケイプ選手はその環境が整えられたということですね。
「そうだね。世界最高峰のUFCに到達した最初のポルトガルのチームだと言うことができると思う。ここまで道のりは長く、困難もあったけど、粘り強く練習してきた。怠けることはなく、決して後退はせず、諦めるという選択肢はなかった。僕は常にこの仕事が好きで、いつも最高の人たちと仕事をしてきたんだ。最高のベースと真剣な仕事があったからこそ、僕は進化することができ、オクタゴンで戦うことが出来る。これからも歴史を刻んで行くよ。期待していてほしい」
UFC 265: Lewis vs. Gane
【メインカード】
8月8日(日・祝)午前11時(WOWOWオンデマンド)
▼ヘビー級暫定王者決定戦 5分5R
デリック・ルイス(米国)
シリル・ガーヌ(フランス)
▼バンタム級 5分3R
ジョゼ・アルド(ブラジル)
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
▼ウェルター級 5分3R
ビセンテ・ルーケ(ブラジル)
マイケル・キエーザ(米国)
▼女子ストロー級 5分3R
ティーシャ・トーレス(米国)
アンジェラ・ヒル(米国)
▼バンタム級 5分3R
ソン・ヤドン(中国)
ケイシー・ケニー(米国)
【プレリミナリー】
8月8日午前7時(UFC Fight Pass、YouTube)
▼ライト級 5分3R
ラファエル・フィジエフ(キルギス)
ボビー・グリーン(米国)
▼バンタム級 5分3R
ドラコ・ロドリゲス(米国)
ヴィンス・モラレス(米国)
▼ライトヘビー級 5分3R
エド・ハーマン(米国)
アロンゾ・メニフィールド(米国)
▼女子ストロー級 5分3R
カロリーナ・コバルケビッチ(ポーランド)
ジェシカ・ペネ(米国)
【アーリープレリム】
▼フライ級 5分3R
マネル・ケイプ(ポルトガル)
オデー・オズボーン(米国)
▼バンタム級 5分3R
マイルズ・ジョーンズ(米国)
アンダーソン・ドス・サントス(ブラジル)
▼女子フライ級 5分3R
ヴィクトリア・レオナルド(米国)
メリッサ・ガト(ブラジル)
▼バンタム級 5分3R
ジョニー・ムニョス Jr(米国)
ジェイミー・シモンズ(米国)