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MMA
インタビュー

【RIZIN】浅倉カンナ「美憂さんは正直、戦うには一番嫌なタイプ。でもMMAでちゃんと戦えれば勝てる」=6月2日(日)『RIZIN.16』

2019/05/09 09:05
【RIZIN】浅倉カンナ「美憂さんは正直、戦うには一番嫌なタイプ。でもMMAでちゃんと戦えれば勝てる」=6月2日(日)『RIZIN.16』

6月2日(日)、兵庫・神戸ワールド記念ホールで開催される『RIZIN.16』にて、山本美憂(44=KRAZY BEE/SPIKE22)と対戦する浅倉カンナ(21=パラエストラ松戸)が、本誌インタビューに応じた。

浅倉は2017年の「RIZIN女子スーパーアトム級トーナメント」決勝戦でRENAを破り、トーナメント優勝を果たしRIZIN女子部門のトップに君臨。

2018年7月のRENAとの再戦でも返り討ちにして8連勝を飾ったが、2018年大晦日の『RIZIN.14』で、元INVICTA FC世界アトム級王者・浜崎朱加に腕十字で一本負け。2019年3月の「DEEP JEWELS」で現DEEP JEWELSアトム級王者・前澤智に判定勝ちし、再起を飾った。

対する山本は女子レスリングで全日本選手権8度優勝、世界選手権3度優勝の実績を持つ。2016年9月のRENA戦でMMA(総合格闘技)へ転向し、2017年までは1勝3敗と苦しんだものの、グアムのSPIKE22で元PXCバンタム級王者のカイル・アグォンとともにマンツーマンで練習を積むことでMMAにアジャスト。2018年は石岡沙織、アンディ・ウィン、長野美香を相手に3連勝中だ。

2019年4月のQUINTETでは、柔術世界選手権4連覇の湯浅麗歌子に腕十字で敗れたものの、6分18秒におよぶ白熱した展開のなかで苦手としていたグラップリングの進化も見せている。

5月1日の会見で浅倉は、「美憂さんはレスリングの頃から憧れの選手でしたが、遠慮なく倒しに行きます。レスリング力とパワーでは美憂さんの方が上だと思っていますが、MMAで戦ったら勝てるんじゃないかと思っています。しっかり作戦を練って挑みます」と、総合力で勝負したいと語り、「タックル取ります。頑張ります」とテイクダウンでも負けないことを語っていた。

5歳から始めたレスリングではジュニア時代に頭角を現すも、高校でレスリングから離れ、2014年10月、17歳でMMAデビューを果たした。小学2年の頃からブラジリアン柔術にも取り組んできた浅倉はジュニア選手権でも優勝を果たしている。

レスリングの実績では山本美憂に遠く及ばない。一度は挫折したレスリングの世界で頂点に立っている山本と対峙することは、自身のトラウマと向き合うことにもなる。しかし、MMAファイターとしては、浅倉が先輩だ。レスリングをベースに柔術、キックボクシングにも取り組んできた浅倉は会見後の個別取材で、「美憂さんは正直、戦うには一番嫌なタイプ。でもMMAでちゃんと戦えれば、勝てる」と、語った。

浜崎選手には負けたけど、一個殻を破ったように感じた

――先日は横浜の戸部警察署で一日署長を務めましたね。特殊詐欺被害の撲滅に貢献しました。

「普段はジャージーしか着ないので、自分がこんな素敵な制服を着ていいのかなとちょっと思っちゃいました(笑)。でもすごくいい経験になりました。格闘技しかやってこなかったので、警察のお仕事に触れてみてすごい新鮮でした。警察署に行くのも初めてだし、その中で女性の方も働いていて、すごくかっこいいなと思いました。逆らえないって思いました(笑)」

――ファイターとして注目を集めて一般社会にも影響力がある。責任感も感じますね。

「はい。詐欺はいカンナ! と(笑)」

――あっ、そんなキャッチフレーズも(笑)。さて、6月2日に兵庫・神戸ワールド記念ホールで開催される『RIZIN.16』で山本美憂選手との対戦が決定しました。大晦日RIZINでの浜崎朱加戦の一本負けから、3月の「DEEP JEWELS 23」で復帰し、アトム級王者の前澤智選手に判定勝ちしました。テイクダウン、パウンド、エルボーと、吹っ切れたような思い切りのいい動きでした。

「あのときは、年末に負けちゃったじゃないですか。そこからもう何を直すというよりも、なぜかわからないですけど、練習がもう本当に楽しくて。それで本当に対策とかっていうよりも、練習を必死にやったし、負けたけど一個殻を破ったみたいに自分の中では思いました。やっぱり(前澤がDEEP JEWELSの)チャンピオンになったので、ちょっとビビってはいたんです。復帰戦なのにチャンピオン相手か……と思って。だけど、自分のいつもどおりに戦えたし、そういう部分では、ちょっとずつ、ちょっとずつですけど、やっぱり上(のレベル)には行けているのかなと久々に思いました」

――前転してのパスガードなどスクランブルの展開でも競り勝つことができました。久しぶりのケージはどうでしたか。

「ケージはやりやすかったです。楽しかったです。自分に合っているなと。だけど、どっちもどっちですよね。ケージでいいところもあれば悪いところもあるし、リングでいいところもあれば悪いところもある。人によると思うんです。ケージは戦いやすいけど、自分はどっちかで強さがそんなに変わる感じではないかなと」


【写真】バックを狙う浅倉に、柔道出身の前澤は小手を巻いて防ぎ投げも狙うが、浅倉は正対から逆側の脇を潜り頭を出すとテイクダウンに成功した。

――打撃面での手ごたえはいかがでしたか?

「浜崎戦でちょっと打ち合ったじゃないですか。だけどまったく通用していない感じはあったのですが、当たってはいるのかなと。それで、(前澤戦の)1ラウンド目で打撃でちょっと行ってみたんですけど、それで1発目にボコンと当てられて、そこから打撃じゃないなと思ったんです(苦笑)。だけど、自然と打撃が出るようになっていました。だから前よりパンチも出たと思うし、それは『打撃でやってみよう』とかじゃなくて、自然と出ていました」

――動きの中で出ていた。

「はい。だから、なんとなく形になってきたというか、考えずに体が動いたので、それが形に出来ていているのかなとは思いました」

【写真】浅倉、山本ともに互いにレスリングゆずりのサウスポー構えから前手の右のパンチを放つ

――敗戦後に「練習が楽しい」と思えたのは、いろいろなことにトライもできたこともあるのでしょうか。

「そうですね。色々やってみたりとか。浜崎さんとの試合の経験がすごく自分にとって大きかったんです。前澤さんとの試合はそんなに緊張しなくて、いつもの感じで試合ができました」

――浜崎戦前にはアメリカにも出稽古に行きましたね。練習したリズ・カームーシュがQUINTETにも来ていました。

「ちょっとしか会えなかったんですけど、少し話せました」

――QUINTETといえば、グレース・ガンドラムと一緒にツーショットを撮っていましたね。

「ファンになっちゃいました。あの子、本当にすごいですよね。あんなに大人しそうで、眼鏡かけてて細くて、ええ!? と思ったけどすごい強くて。写真撮ってもらっちゃいました。そんなこと思ったの初めてです(笑)」

―― 世界柔術4連覇の湯浅麗歌子選手を相手にガードで凌ぎ切っていました。

「小さい頃からずっとやってたんですかね。すごいなと思って見ていました」

いつもは倒せてたけど倒せなかったら、そして逆に倒されることもあるだろうけど……

――「小さい頃から」という意味では浅倉選手にとってそれはレスリングになります。今回、レスリングでは大先輩である山本美憂選手と戦うわけですが、RIZIN、そしてQUINTETの試合を見ていると、美憂選手が一歩、一歩、確実に強くなっているように感じました。そして、浅倉選手にとって、一番戦いたくないタイプなのでは、と思いました。

QUINTETを見ていて焦りました。本当、戦うには正直一番嫌なタイプですね。今まで自分よりレスリングが上の人と試合をしてこなかったので、いつもは倒せてた((テイクダウンできた)けれども倒せなかったら、と考えたり。逆に倒されることもそこまで多くはなかったので、ずっと上(のポジション)に相手がいることがあまりなかったので、そういう状況もあるだろうし……いつもとまた、すごい変わった展開になるのかなと思うんです」

――とはいえ、試合はレスリングではなくMMAで行われます。そして浅倉選手には柔術もスクランブルもある。

「そうなんです。レスリングでの美憂さんと思っていると偉大すぎて緊張しちゃうので、また別と考えて。レスリングだったら勝てないかもしれないけど、MMAでちゃんと戦えれば勝てると思うので、そこはしっかり練習をして、どの体勢になっても対応できるようにしたいです。どの局面でも今までよりはましになっているので。ただ、本当に怖いですよね。もし作戦通りにいっても、大逆転がある試合かな、みたいに思います」

――練習仲間のパラエストラ松戸の選手たちもそれぞれに試合が決まってそこに向かっています。刺激になりますか。

「刺激になります。みんな本当に試合までにかける時間というか、やっぱり一人ひとりすごい練習をしていて。扇久保(博正)選手も修斗に向けて、誰よりも強いのに誰よりも練習するんです。そういうのを見ると、だから強いんだなって。やっぱりここまで出来なきゃいけないんだなと思ったり。みんな、それぞれの選手が見えないところで戦っている。そういうことにすごく刺激をもらっています。そんななかでも教えてくれたりもするので、本当にパラエストラという環境で練習が出来ていることに誇りがあります」

――スパーリングパートナーの内藤のび太選手も。

のび太さんも試合が決まった(5月17日のONEでアレックス・シウバと対戦)ので、今すごい練習をやっています」

――今でも組んだりすることも?

「はい、しょっちゅうやってもらっています」

――あの内藤選手が得意とするシングルレッグからのバックテイクはどのように感じていますか。

「自分なんかは練習で力を抜いてもらっているので、練習を見るとあんな感じなんです。本当にこれで強いの?とよく思われるみたいですけど、いざやってみるとすごく強い。練習をやるともう強すぎてびっくりします。なんでこんなにうまいんだろうといつも思いながらやっています」

――今回の試合でどんな浅倉カンナを見せたいですか。

「本当に今はベルトに向けて一戦一戦、白星を積んでいきたいです。ここで転んでいてはまた一から、ゼロからのスタートになっちゃうので、ここはしっかり──美憂さんは偉大な先輩ですけど全力で倒しに行って──勝って、また浜崎(朱加)さんに近づければいいなと。今年は負けてからの『復活の年』と、自分でずっと言っています。この間はDEEP JEWELSで復活できたので、今度はRIZINの舞台でしっかり復活して、また上がっていきたいなと思っています」

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