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【MMA】超新星・平良達郎が目指す頂──国内フライ級戦線も激化でトーナメント開催へ

2021/07/07 07:07

「世界」の頂へ

そして、海外ではONE ChampuinshipでONEフライ級(※水抜き禁止の-61.2kg)に参戦中の若松佑弥、和田竜光らが頂点を目指している。


【写真】いま最も「世界」に近い日本人フライ級ファイターの若松佑弥。ONE王者アドリアーノ・モラエスに挑戦なるか。(C)ONE Championship


【写真】再戦でフィゲイレードを破ったブランドン・モレノ(C)Zuffa LLC 

 現在、UFC世界フライ級王者は、メキシコ人初のUFC王者のブランドン・モレノ

 1位が前王者のデイブソン・フィゲイレード(ブラジル)、2位がロシアのアスカル・アスカロフ(7.31 アレックス・ペレス戦)、3位がブラジルのアレッシャンドリ・パントージャ(8.21 ブランドン・ロイヴァル戦)、4位にアレックス・ペレス(米国)、5位にジョセフ・ベナビデス(米国)、6位にブランドン・ロイヴァル(米国)、7位にカイカラ・フランス(ニュージーランド)、8位にホジェリオ・ボントリン(ブラジル)、9位にマット・シュネル(米国)、10位にティム・エリオット(米国)というトップ10の顔ぶれだ(※【追記】元UFCバンタム級王者コディ・ガーブラントがフライ級に転向、12.11 UFCでカイ・カラ・フランスと対戦へ)。


【写真】エンボーファイトクラブ出身で「チベットの鷲」の異名を持つス・ムダルジ。フライ級アジア最高位の13位につけている。(C)Zuffa LLC

 続く11位にダビッド・ドボジャーク(チェコ)、12位にブラジルのハウリアン・パイヴァ(7.24 カイラー・フィリップス戦)、13位に初めてアジアからチベットのス・ムダルジがランクインを果たしている。14位がマネル・ケイプに勝利したマテウス・ニコラウ(ブラジル)、15位がアミル・アルバジ(スウェーデン)というフライ級ランキング。


【写真】負傷を押して王座戦に臨んでいた堀口恭司。日本人がオクタゴンでベルトを賭けて戦った試合から、6年が経った。(C)Zuffa LLC

 日本がらみでは、扇久保が現3位のパントージャに判定勝ち、10位のエリオットに判定負け。和田が7位のカラフランスに判定勝ち、LFA参戦を決めている田中路教がバンタム級でボントリンに一本勝ちをマーク。そして、堀口恭司が2015年4月にデメトリアス・ジョンソン(DJ)が持つUFC世界フライ級王座に挑戦。5R 4分59秒、腕十字で敗れている。

 その後、DJはONEに移籍。堀口はRIZINでバンタム級に転向を果たし、王座を獲得。Bellatorと併せて2冠に輝いている。


【写真】パントージャと戦うマネル・ケイプ。3戦目は8月の予定だ。(C)Zuffa LLC

 第2代RIZINバンタム王者として、2021年2月からUFCに参戦したマネル・ケイプは、1階級下げてフライ級でオクタゴンに出場。アレッシャンドリ・パントージャ、マテウス・ニコラウに判定負けを喫するなど苦戦を強いられ、8月7日にジャマイカ系米国人のオデー・オズボーン(9勝3敗)との対戦が決定している。


【写真】平良達郎のプロ10戦目は防衛戦となるか、それとも…。(C)SUSTAIN/SUSUMU NAGAO

 世界を目指す平良はこのなかにいかに割って入るか。コンテンダーズシリーズの開催が発表されないなか、アフリカ系選手が少ないフライ級はアジアの選手にとってはチャンスもある階級だが、それでもその頂への道は高く、険しい。しかし、バンタムに続いて人材豊富なフライ級で、日本人世界王者の誕生が期待されるところだ。同時に日本国内でのハイレベルな戦いにも注目したい。

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