5月21日に王者ザピテラに挑戦し、スプリット判定で敗れたばかりのデルボニが、6月11日のワンデイトーナメントに参戦(C)Dave Mandel/Invicta FC
2021年6月11日(日本時間12日)、Invicta FCアトム級王者アリーシャ・ザピテラ(米国)への挑戦権を賭けて、1デイトーナメント(1日最大5R)である「フェニックス・トーナメント」が、カンザスシティのメモリアル・ホールで開催される。
ザピテラは、2019年8月のRIZINで浅倉カンナにスプリット判定で敗れた後、3連勝でInvicta FC世界アトム級王座に就いたレスリングベースの突貫ファイター。
そのザピテラへの挑戦権を賭けて、8人のアトム級コンテンダーが一晩で最大3試合に勝つことを目指し、頂点を争う。また、初戦のマッチアップはファン投票により決定される。同大会は米国ではAXS TVでライブ放送され、世界に向け、Invicta FCのYouTubeチャンネルでも配信される。
注目は、5月21日(同22日)に王者ザピテラに挑戦し、スプリット判定で敗れたジェシカ・デルボニ(ブラジル・10勝3敗)が、わずか3週間で復帰することだ。的確な打撃で攻勢になりながら惜敗したデルボニは、自身の勝利を確信しているようで、105ポンドの女王に再び挑戦するために、ショートノーティスでの参戦を決めた。
ほかにも注目は、日本のRIZIN出場選手が参戦していること。
一人は、2019年にRENAと日米で戦い1勝1敗、2020年7月にザピテラにスプリット判定で敗れているリンジー・ヴァンザント(7勝4敗)。もう一人は、2019年8月のRIZIN.18で、あいに判定負けしたタバサ・ワトキンズ(3勝3敗)が出場選手にラインナップされている。両者の戦いを通じて、日本の女子選手の現在地を知ることも可能だろう。
さらに、アマチュア時代にヴァンザントに勝利し、2018年にザピテラに判定負けしているジリアン・デコーシィー(4勝3敗)、そのデコーシィに敗れているケティ・ペレス(2勝1敗)とリンダ・ミハレク(2勝1敗)、ONEで平田樹と対戦するアリス・アンダーソンに2019年8月に敗れているケティ・サウル(3勝4敗)、Combate Americasで活躍したパウリナ・グラナドス(4勝4敗)が参戦する。
実績で言えば、本命デルボニ、対抗がデコーシィーとヴァンザントとなるだろう。
今大会は、これまでのフェニックス・トーナメントと同様に、シングルエリミネーション方式で、準々決勝と準決勝は1ラウンド制、決勝は3ラウンド制でチャンピオンを決定。参加者8選手の組み合わせは、大会前に行われるランダムな抽選で決定される。
準々決勝でフィニッシュした選手には賞金が支払われる。また、準々決勝で最も早くフィニッシュした選手が、残りの3選手の中から準決勝の対戦相手を選ぶことができる。準々決勝でフィニッシュがなかった場合、準決勝の対戦相手は再び無作為抽選で決定される。
また、同イベントは、カンザス州アスレチック・コミッションによって監督され、オープン・スコアリングが採用される。パンデミックが続いているため、試合は非公開。選手、コーナー、スタッフ、コミッションほか、すべての参加者は、イベント前にCOVID-19の検査を受ける。
なお、トーナメントのリザーブマッチの組み合わせは大会前に発表される。
Phoenix Tournament: Atomweight Athletes
Jessica Delboni
Jillian DeCoursey
Katie Perez
Katie Saull
Lindsey VanZandt
Linda Mihalec
Paulina Granados
Tabatha Watkins