キックボクシング
レポート

【ジャパンキック】モトヤスックが喜入衆に衝撃KO勝ち、8月大会で緑川創との一騎打ちが決定

2021/05/29 21:05

▼第7試合 セミファイナル 日泰国際戦56.5kg契約 3分5R
〇馬渡亮太(治政館/WMOインターナショナル スーパーバンタム級王者、元タイ国チェンマイスタジアム認定バンタム級王者、元ジャパンキック同級王者)
判定3-0 ※50-46×3
×ポンチャン・ペッノンセン(タイ)


 馬渡は長身から繰り出すしなやかなミドルキック、切るだけでなく倒すヒジ、首相撲からヒザと、ジャパンキック屈指のテクニックを有する。昨年5月12日のプレ興行でチェンマイスタジアム王座の初防衛戦、8月4日の旗揚げ戦でジャパンキックバンタム級初代王座に就くも、さらなる高みを目指すべく、両王座を返上。8月のジャパンキックではダウサコンと引き分けた。10月の『NO KICK NO LIFE』では福田海斗に敗れたが、今年1月大会ではWMOインターナショナル・スーパーバンタム級王座決定戦でクン・ナムイサン・ショウブカイに判定勝ち。


 当初は元タイ国9ch&パタヤスタジアム認定バンタム級王者ジョムラウィーとの対戦が決まっていたが、ポンチャンに対戦相手が変更となった。


 1R、サウスポーのポンチャンに馬渡はまず右ミドル。次に右の三日月蹴り、さらに右ボディストレート。馬渡が組むとポンチャンはヒジを振る。馬渡は右インローを多用し、右のパンチでボディを狙い撃ち。ポンチャンもフックを振り回すが、リーチの長い馬渡の距離で試合は進む。


 2R、馬渡は右インローを蹴りつつ、右ミドル、左前蹴り、右ボディストレートとボディを狙い撃ち。左フックからの右ボディも。ローを蹴りながら下がるポンチャン。馬渡はヒジを繰り出すが、ポンチャンもこれにヒジで応戦。粘るポンチャン。


 3R、馬渡の右ハイキックをしゃがみ込むようなダッキングでかわしたポンチャンに歓声があがる。前へ出てパンチ、ヒジで攻め続ける馬渡だが、ポンチャンはヒジ、左ハイキックで逆転を狙い少しも諦めていない。馬渡がやや攻めあぐねると前へ出て右フックで攻め込むポンチャン。


 4R、前蹴りで突き飛ばしてのヒジを狙う馬渡にポンチャンは前蹴りで対抗。ロープを背負うポンチャンをヒジとパンチで攻める馬渡だが、ピンちゃんもヒジを打ち返す。馬渡の右ヒジがヒットし、鼻血を出すポンチャンだがヒジを打ち返す。


 5R、ヒザを突き上げる馬渡にポンチャンは胴を抱きかかえて崩す。馬渡が右ストレート、左ハイキック、右ボディと攻めていくもポンチャンはロープを背にしてリングを回り込み、ヒジでの逆転を狙う。攻め切れない馬渡と、タフで諦めないポンチャンの勝敗は判定に持ち込まれ、大差で馬渡が勝利した。


 試合後、8月22日のchalleger3で馬渡との対戦が決まったWBCムエタイ日本統一バンタム級王者・一航(新興ムエタイジム)がリングに上がった。


 馬渡は「8月にNJKFの一航選手と試合が決定しました。8月まで100倍くらい強くなってくるので楽しみにしていてください」、一航は「8月に馬渡選手と試合させていただけるってことで、しっかり仕上げて勝ちに行きたい。前回、僕のお兄ちゃんが勝っているので僕もこんなところで負けていれらないのでしっかり差をつけて勝ちます」と、兄に続いて馬渡を越えていくと宣言した。

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