【K-1】山本直樹の「テーマは打ち合いに打ち勝つこと」に、SATORU成合は「それに応えてしっかり打ち合って勝ちます」

　2021年7月17日（土）福岡国際センター『ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS　K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』の対戦カード第一弾が、5月18日（火）都内にて行われた記者会見で発表された。 　スーパーファイトK-1スーパー・フェザー級3分3R延長1Rで、山本直樹（優弥道場）がSATORU成合（K-1ジム総本部チームペガサス）と対戦。 　山本はK-1 WORLD MAXで活躍した山本優弥の弟で、2015年4月にプロデビュー。兄と同じくパンチ＆ミドルキックのスタイルで戦績は11勝(3KO)7敗1分。2019年12月、レオナ・ペタスが保持するKrushスーパー・フェザー級王座に挑戦したが2R2分8秒、KOで敗れ王座獲得ならず。2020年3月の再起戦では佐野天馬を延長戦の末に降し、9月に中島千博からも勝利したが、12月のK-1両国大会では村越優汰にダウンを奪われて判定負け、今年3月のKrushでは大岩龍矢に3RでKO負けを喫している。戦績は11勝（3KO）9敗1分。 　成合の戦績は4勝(3KO) 4敗。2019年12月に元Krush王者・島野浩太朗に敗れはしたものの、場内熱狂の打ち合いを展開して名を挙げた。2020年11月のK-1福岡大会ではベテランの山本真弘から勝利を奪い、今年3月のKrushでは西元也史に2RでKO負け。つまり今年3月のKrushにてKOで敗れた者同士のサバイバルマッチとなる。 　北九州出身の成合は「2年連続で福岡大会、そして対戦相手も苗字が同じ山本選手（昨年は山本真弘に判定勝ち）になりました。前回の山本選手は僕より年上で強い選手だったんですけれど、今回の山本直樹選手は若くて強い選手なので、こうやって試合を組んでもらえて凄く嬉しいです。正直、ちょっと自分の強さっていうのが弱くなってるのかなという不安もあるんですが、福岡大会は必ずKOで勝ちにいかないとなって思います」と、何とも弱気な発言。 　その理由を聞くと「初めてKO負けして。気持ちが不安定な状態で試合に挑んでしまって、そこも含めて、今回はうまく調整してやろうかなっていう感じです。KO負けしたことがなくて、そこが一番ショックだったのもあるし。練習でもスパーリングが苦手なのか分からないですけれど、だいたいいつもボコボコにされてるので、それで不安が増えています（苦笑）」と答えた。 　対する山本は「前回、負けてしまったんですけれど、こうやってまたK-1の舞台に呼んでもらえて嬉しく思います。自分のテーマをしっかり克服できるよう、準備していきます」と挨拶し、「自分のテーマは打ち合いに打ち勝つことです。1～2R取られても、3Rで打ち返して逆転KO。1Rから打ち合っても打ち勝って、KOで倒すことです。それを今、準備をしっかりしています」と、打ち合いを制すことをテーマに掲げた。これに成合は「技術もあって上手い選手なので、打ち合ってもらえるなら、僕もそれに応えてしっかり打ち合って勝ちます」と、打ち合いは望むところだとした。 　パワーのある成合を相手に打ち合いは危険だと思われるが、山本は「最近の試合は1Rを取られて、3Rまでに取り返せずに負けてしまったり。前回の試合も2Rを取られて焦って、そこで打ち合ったんですが負けてしまって。何が自分に足りんのかなって思ったら、やっぱりそういうところ（打ち合いの強さ）かなと思って。距離を取って戦うのが自分のスタイルだったんですけれど、やっぱり前に出てもしっかり打ち勝てるように。それが今の目標かなと思っているので、練習してます」と、練習で克服して臨むとした。 　お互いの印象については、「試合が組まれる前からずっと見ている選手で、何でもできる選手だなっていう印象ですね。遠い距離でもイヤですし、近い距離でもヒザだったりいろいろ。どの距離でも上手い選手だなっていう印象です」（成合）、「倒せる力、スキルがある選手だと思います。何個か試合を見させてもらったんですけれど、どの試合も面白かったです」とそれぞれ評した。 　山本が「自分は初めて福岡に行かせてもらうんですが、それがK-1の舞台で行けるっていうのが凄く嬉しいです。アウェーになっちゃうんですけれど、暴れまくろうと思います」と宣言すれば、成合も「いつも言ってる“北九魂”、福岡の北九州出身なので。盛り上げるしかないですし、組んでもらえて本当に嬉しいっていう感じですね」と、お互いに盛り上がる試合をすると約束した。