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【UFC】歓喜! オリヴェイラが11年目の初戴冠、チャンドラーをTKO! ダリウシュがファーガソンをドミネートし7連勝、ジャカレがまさかの一本負け=UFC262

2021/05/16 15:05

▼バンタム級 5分3R
○ホジェリオ・ボントリン(ブラジル)137lbs/62.14kg
[判定3-0] ※30-27, 30-27, 29-28
×マット・シュネル(米国)136lbs/61.69kg

 シュネルはもともとアレックス・ペレスと対戦予定もペレスが欠場。急遽代役としてボントリンが出場。

 緊急参戦のボントリンが1ポンド体重超過。シュネルに報奨金の20%を支払う。本来フライ級の両者がバンタム級で対戦。

 シュネルは、UFCデビューから2連敗も、2018年6月のフライ級時代に井上直樹をスプリット判定で下すなど以降は5勝1敗。唯一の黒星は、2019年12月にアレッシャンドリ・パントージャの右オーバーハンドに敗れている。
 ボントリンは、日本で体重超過ながら春日井たけしに腕十字で一本勝ち。2017年10月のGRANDSLAM 6で田中路教にリアネイキドチョークで一本負け。その後、UFCにカムバックし、2勝2敗。前回はRIZINで和田竜光に敗れているカイ・カラフランスに逆転のKO負けを喫した。

 1R、ともにオーソドックス構えから左ミドルはシュネル。ボントリンも下がりながら右・左を振る。さらにボントリンは右カーフキック! シュネルはバランスを崩す。さらに右ローを打つボントリンは右から左! 大きな右オーバーハンドフックを振るボントリン。それを掻い潜るシュネル。

 2R、緩急をつけて右ロー、右ボディフックを打つシュネル。ボントリンは右ローを返す。シュネルは身体を上下に振りながら右を打つが、ボントリンも詰めて右を当てると、左右で前進。そこにシュネルも左ミドル、さらにワンツーを振るが、首を押さえたボントリンは跳びヒザを狙う。

 3Rもスタンドの展開。右ローから前進し、右を当てるボントリン。金網に詰めると右を当てて、跳びヒザ、さらにダブルレッグテイクダウン! 三角絞めを狙いながら下になるシュネルだが、察知しインサイドのボントリンがかついでパスガード! 亀になるシュネルにサイドバックからパウンドはボントリン。シュネルは前転から三角絞めを狙うが、ここも防御するボントリンがかつぎパスからサイド奪いブザー。

 判定は3-0で緊急参戦で体重超過ながら、ボントリンが勝利した。

◆ボントリン「2連敗して、COVID-19のせいで親戚を亡くして、今、また勝利を手にすることができて本当に嬉しい」

「今週の初めに、勝利するだけじゃなく、素晴らしいパフォーマンスを見せたいと話したように、その通りになったと思う。だからこそ、最終ラウンドだけグラウンドに持ち込むことにしたんだ。最初の2ラウンドはスタンディングのままでみんなにショーを披露して、最悪の場合はテイクダウンしようと思っていた。第3ラウンドの終盤、勝利するにはテイクダウンするしかないと思った。

 本当に嬉しい。すべてがうまくいった。俺の計画では1週間の休みを取って、トレーニングに戻り、あとは電話が鳴るのを待つだけ。第1ラウンドは確実に自分が勝ったと思うけど、第2ラウンドは正直分からない。だから第3ラウンドはテイクダウンを狙わないといけないと思ったんだし、少なくとも相手が2ラウンド目を取っているとしたら、2-1に持ち込む必要があったからね。

 対戦相手はあまり選ばない。ベストな相手と戦いたいし、UFCが用意してくれる相手なら誰でもいい。2連敗して、COVID-19のせいで親戚を亡くして、今、また勝利を手にすることができて本当に嬉しいし、感情的になっている。いろんなことがあった。今回の勝利は自分にとって大きな意味がある」

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