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【UFC】女子フライ級でロドリゲスがウォーターソン下す、緊急参戦モロノがセラーニをTKO! マグニーがニールに判定勝ち、ヒバスに陽性反応でヒル戦は中止に

2021/05/09 09:05

【セミメインイベント】

▼ウェルター級 5分3R
〇アレックス・モロノ(米国)170.5lbs/77.34kg
[1R 4分40秒 TKO]

×ドナルド・セラーニ(米国)170lbs/77.11kg

 ライト級で15位のセラーニ、ウェルター級で3戦目。

 セラーニは、トニー・ファーガソン、ジャスティン・ゲイジー、コナー・マクレガー、アンソニー・ペティスという強豪相手に4連敗。2020年9月の前戦ではニコ・プライス相手に苦戦の末のドロー(※プライスのマリファナ陽性によりノーコンテストに)。当初はディエゴ・サンチェスの引退試合の相手を務める予定も、サンチェス陣営のトラブルにより、サンチェスがリリース。

 代役として緊急出場のモロノはUFC戦績は7勝4敗1分け。2020年12月の前戦はアンソニー・ペティスと対戦し、判定負け。今回のスクランブル参戦にも「欠場者を待っていた」と気合十分でレジェンド狩りに臨む。

 1R、いきなり右を振っていったモロノに、組み付くセラーニ。モロノは離れ際に右アッパー、さらに右ハイも。ガードするセラーニに積極的に左右を振る。

 ワンツーの右を届かせるモロノ。セラーニは左ミドルを当てて組むが、こかすのはモロノ! 深追いせずスタンド勝負を望む。左右の蹴りを下段に打つセラーニだが、モロノの右フックにバランスを崩す。

 さらに右ストレートに鼻を赤くするセラーニ。セラーニの右の打ち終わりにモロノはさらに右をスイング! 組みに来たセラーニに首相撲ヒザも! 後退するセラーニに左右を打ち込み、レフェリーが間に入った。

「1週間前に仕上げた」というモロノが1R 4分40秒、TKO勝ち。2年間勝ち星が無いセラーニは5敗1分、厳しい結果となった。

◆アレックス・モロノ「コナー以外ではカウボーイがUFCで一番認知度の高いファイター。勝てるなんて最高だ」

「ボクシングやキックボクシングで、文字通り自分の手を動かしてノックアウトするのは気持ちがいい。永遠の目標ってところだね。これまで何度も試合をしてきたけど、あと一歩のところで相手を落としきれなかったり、打ちきれなかったりしたことがある。スタンディングでのフィニッシュはなかなかできなかった。今日は尊敬してやまないファイターを相手に、ロースターにいるほとんどの人がなし得ていないフィニッシュを決められた。目標達成さ。本当に満足している。カウボーイは象徴的な存在だ。最高だし、試合も最高だった。

 光栄に思う。フィニッシュしたかったけど、そういうときはいろんなことがワイルドになる。MMAではパンチがどこに当たるかという点で運命的なものがあって、パンチが避けられることもあれば、射程距離がわずかにずれてしまうこともある。とにかく良いショットを打ちたかった。右のパンチを当てて相手がよろけたんだけど、少し落ち着いたところに右フックの強打を当てていった。クリンチアッパーの練習をしていたからそれを生かしたのさ。俺はもうわりと長くUFCにいる。格闘家というライフスタイルを全うするためにここにいる。もちろん、今回の勝利は自分にとって大きい。コナー以外ではカウボーイがUFCで一番認知度の高いファイターだと思う。彼と戦えるなんて、しかも勝てるなんて最高だ」

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