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【UFC】女子フライ級でロドリゲスがウォーターソン下す、緊急参戦モロノがセラーニをTKO! マグニーがニールに判定勝ち、ヒバスに陽性反応でヒル戦は中止に

2021/05/09 09:05
【UFC】女子フライ級でロドリゲスがウォーターソン下す、緊急参戦モロノがセラーニをTKO! マグニーがニールに判定勝ち、ヒバスに陽性反応でヒル戦は中止に

(C)Chris Unger/Zuffa LLC

 2021年5月8日(日本時間9日)、米国ネバダ州ラスベガスのUFC APEXにて「UFC Fight Night: Rodriguez vs. Waterson」が開催された。

UFC Fight Night: Rodriguez vs. Waterson

現地時間2021年5月8日(土)、日本時間9日(日)
米国ネバダ州ラスベガス/UFC APEX

【メインイベント】

▼女子フライ級 5分5R
〇マリナ・ロドリゲス(ブラジル)125.5lbs/56.93kg
[判定3-0] ※48-47, 49-46×2

×ミシェル・ウォーターソン(米国)125lbs/56.70kg

 女子ストロー級で6位のロドリゲスと、9位のウォーターソンが女子フライ級5分5Rで対戦。

 T.J.ディラショーの負傷により、コーリー・サンドヘイゲンvs.ディラショーのメインイベントが延期となり、急転直下、ロドリゲスとウォータソンがメインイベントで戦う。

 MMA13勝1敗2分のロドリゲスはムエタイがバックボーン。UFC3勝1敗2分で唯一の黒星はカーラ・エスパルザ戦でテイクダウンされた試合。組みは首相撲ヒジ・ヒザの強みがあるが、寝技に課題を残す。今回が初メインイベント。

 対するウォーターソンは空手黒帯の足技を持つが、リーチは短いため、テイクダウンからの寝技に強みを見せる。2019年にヨアナ・イェンジェイチックとカール・エスパルザにいずれも判定負けで連敗。2020年9月の前戦ではアンジェラ・ヒル戦ではグラウンドで上回り、スプリット判定の接戦を制している。

 1R、サウスポー構えから入るウォーターソンに、オーソドックス構えのロドリゲス。ウォーターソンは右前足のサイドキックで牽制。ウォーターソンのローに長身のロドリゲスは右を届かせる。

 ワンツーから近づき右のブラジリアンキックを側頭部に当てるウォーターソン。右の長い蹴りはロドリゲス。ウォーターソンの入りに右を当てる! さらにウォーターソンの右に右のカウンターはロドリゲスが優勢。サウスポー構えから右ローを当てるウォーターソン! 続けて組みに行くが、ここは切るウォーターソン。近づくと危険なヒザ蹴りを打つ。

 右の関節蹴りを当ててロドリゲスのバランスを崩すウォーターソン! しかし、右で前に出るロドリゲスは高いヒザ蹴り! さらに左右でウォーターソンを釘付けにする。

 2R、スイッチしての右ロー、サイドキックはウォーターソン。しかし圧力をかけるロドリゲスは右ミドル。その入りにウォーターソンも右を返す。ワンツーから右ミドルに繋ぐロドリゲス。ウォーターソンは組みに行くが、ここは切られる。首相撲ヒザはロドリゲスの展開。

 離れるウォーターソン。ロドリゲスの胸にサイドキックで突き放す。右を振るロドリゲス。左ミドルを蹴るウォーターソンに詰めてヒザを突くのはロドリゲス。離れるウォーターソンは前足の関節蹴り。ロドリゲスも右奥足ローを返す。詰めるロドリゲスにサイドキック、更に組むウォーターソンだがいい組み手は出来ず。ワンツーから首相撲に持ち込むロドリゲスはヒジ打ち。かすめたウォーターソンは鼻血。

 3R、右足を踏みつけるような動きで転倒するウォーターソンだが立ち上がると、ロドリゲスは右ハイ! 辛うじてガードするウォーターソンは両脇を差して組むが、ロドリゲスは突き放す。さらに金網に詰めて左右ラッシュ! 被弾するウォーターソンは離れる。

 右の関節蹴りでロドリゲスに尻餅を着かせるウォーターソン! 右のダブルで圧力をかけるロドリゲスに、右サイドキック。左ヒザを突きながら前進するロドリゲス。ウォーターソンも右ローを蹴りながら右ストレート狙い。左右で圧力をかけなおすロドリゲスにウォーターソンは右ローを返す。首相撲ヒザ&ヒジを打つロドリゲス。右にサークリングするウォーターソン。ここまではロドリゲスペース。

 4R、左ミドルを当てるウォーターソン。ロドリゲスも右ミドルを上下に打ち分ける。その刹那、組んで右で差して小外がけでテイクダウンはウォーターソン! 苦しいラウンドにテイクダウンを奪ったウォーターソンはハーフから寝かせて腰を抱いてパウンド。ロドリゲスはバックを見せずに凌ぐが、ウォーターソンは左のパウンド。左手を掴むロドリゲスはストレートアームバー狙いも、手を外すウォーターソンはパウンド、ヒジ! ブザーにこのラウンドはフィニッシュされないことを優先したロドリゲスはすくっと立ち上がる。

 5R、最終ラウンドに笑顔を見せるウォーターソン。グローブタッチ。右ジャブ、左ストレートを見せる。さらに左ミドルもヒット。ロドリゲスは半身のウォーターソンの肩にハイキック。右から左ハイを狙うウォーターソン。サイドキックにロドリゲスの動きが一瞬止まる。右を伸ばすロドリゲスはテイクダウンを警戒。

 足を触りに行くが、ここは切るロドリゲス。詰めるロドリゲスに金網背にするウォーターソンはまたもヒザを触るが追えず。左ミドルを当ててからテイクダウンに入るが切るロドリゲス。ウォーターソンの左の打ち終わりに右を振るロドリゲス。詰めて首相撲ヒザ、左ハイまで繋ぐ。サークリングするウォーターソンだが防戦に。

 粘り強い戦いを見せたウォーターソンは、ブザーにプレッシャーから解放されたか声を挙げる。ロドリゲスも「グッドジョブ」と応える。判定は3-0(48-47, 49-46×2)でロドリゲスが勝利。1月のアマンダ・ヒバス戦に続く勝利で、MMA戦績を14勝1敗2分けとした。2020年9月にヒルにスプリット判定勝ちしていたウォーターソンは連勝ならず。18勝9敗となっている。

 試合後の公式インタビューでロドリゲスは、対戦相手のウォーターソンについて「素晴らしい相手に勝てて嬉しい。相手にテイクダウンを取られる場面もあったけど、最初の3ラウンドは自分が勝ったと確信していたので、焦らず守備的な試合を心がけた。ミシェルは思った以上にタフだったわ」と讃えると、「良いパフォーマンスができたとは思う。決して簡単な試合にはならないと思っていたので、しっかり精神的にも準備する必要があった。ノックアウトで勝ちたかったのはあるけれど、試合内容に関しては満足している」と試合を振り返った。

「次はトップランクの選手と試合がしたい」と最後に語ったロドリゲス。ストロー級ではロドリゲスより上位には王者のナマユナス、1位のウェイリー、2位のイェンジェイチック、3位のシャオナン、4位のエスパルザ、5位のダーンが待っている。

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