僕はUFCという旅路をすごく楽しんでいる
──今回対戦するドミニク・レイエスにどんな印象を持っていますか。
「対戦相手を個人的には知らないけど、いい人なんじゃないかなって。素晴らしいアスリートで、良いストライカーだと思っている。初戦でイージーに思っていた部分もあったけど、今回はいかに自分がプロフェッショナルとして振る舞えるかを含めて真剣に考えている」
──ランキング3位のレイエスがあなたとの試合を受けたことには驚きもありましたか。
「大変光栄だ。彼をリスペクトしているし、とても名誉なことだと思っているよ、こんなビッグネームと戦えて。でも自分は彼の何倍も戦ってきているという風に思うし、対戦の準備は整っていて、そして僕が勝つんだ」
──どんな試合展開を予想していますか。
「僕は戦う姿勢としては立ち技にこだわりがあるんだけれど、彼は僕用の作戦として、テイクダウンするような作戦に変えてくるだろうね。けれども僕としては彼と組み合う準備もしてきているよ」
──ファイトキャンプでは前回からどのような修正を行ってきましたか。
「キャンプでは自分のスタイルを……前回(2020年7月のヴォルカン・オズデミア戦)のようにならないように、というのは初戦の1Rは危険だったと思っているのだけれど、拳を上げ、正確な動きができるようにアップデートをしてきた」
──今回の対戦相手のレイエスが、ジョン・ジョーンズ、ブラホヴィッチに敗れて、それを背負って試合に臨むことが、あなたにとってプレッシャーになる部分はありませんか。
「いや、相手のことは考えないというのか、さっきも言ったけど個人的に知っているわけじゃないし──こう考えるんだ、彼はきっと素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるだろう──と。そのことが自分をよりプロとして引き締めてくれるというのかな」
──どんな勝ち方をイメージしていますか。
「常に、フィニッシュしたいと思っている。きちんとこの手で終わらせることこそが勝利を掴み取るということだ」
──9月に対戦予定のライトヘビー級王者ヤン・ブラホヴィッチと1位のグローバー・テイシェイラの勝った方とベルトを賭けて戦いたいという考えもありますか。
「それは今考えるようなことではない。何て言うか、自分はUFCという旅路を歩んでいくのをすごく楽しんでいて、1試合後なのか、2試合後なのかに、タイトル戦があったとして、そのこと自体はそんなに重要じゃなくて、この大会で常に自分のベストを尽くすということが大事なんだ」
──ところで、映画『モータルコンバット』の前で写真を撮ってましたが、どう感じましたか。
「面白かったけど、映画よりゲームのほうが好きかな。ゲームだとファイターたちがすごくスムーズに、良い動きで正しい、正確な動きというのを選び取ることができて、あのデンジャラスな感じって、ちょっとおかしいところもあるけど、それも含めてああいう戦いが自分のモチベーションになってる部分っていうのもあるよ。まあ映画のほうは、ここにいる間のお楽しみタイムというような感じかな」
──これまでチェコのGCFや、日本のRIZINで戦ってきたあなたが、米国のファンに試合を見てもらうことの意味は?
「自分のファイトスタイルというものを見せられることをすごく重要に思っていて、自分のファイトスタイルをシェアしたい、自分のベストを見せたい、自分の格闘技のなかにある“美しさ”のようなものを、見せたいと思っている」
【動画】現Bellator世界ライトヘビー級王者ワジム・ネムコフとの2015年年末のRIZINでの死闘。