▼ダブルメインイベント第1試合(第7試合)第5代Krush女子フライ級王座決定トーナメント決勝戦 3分3R延長1R
×真優(月心会チーム侍)
判定0-3 ※28-30×2、29-30
〇壽美(NEXT LEVEL渋谷)
※壽美が第5代王座に就く。
壽美はKHAOSとKrushで3連勝をあげて2019年8月にヨセフィン・ノットソンと対戦したが、判定で敗れた。12月のK-1初代女子フライ級王座決定トーナメントのリザーブマッチでは真優に判定勝ち、2020年6月のKrushでNA☆NAに判定勝ち。そして11月のK-1で女王KANAを破る大番狂わせを演じ、一躍脚光を浴びる存在に。今年1月のトーナメント準決勝では芳美に勝利して決勝へ駒を進めた。戦績は10勝(2KO)4敗。
真優は大阪出身の20歳。空手仕込みの蹴り技を武器に、高校生時代の2016年8月には「J-GIRLSフライ級ニューヒロイントーナメント」で優勝を飾った。K-1 JAPAN GROUPには2019年6月から参戦し、KANAと壽美に連敗を喫したが、2020年10月に小澤聡子に判定勝ちして連敗から脱出。1月のトーナメント準決勝ではNA☆NAに顔面前蹴りでKO勝ちした。
1R、サウスポーの壽美は真優のパンチを左ミドルで迎え撃つ。打ち合いになると真優が左右フック、右ストレートでヒットを奪う。壽美も前へ出ると左ストレート。動きの堅い壽美が打ってくるところへ真優が右ストレートを合わせに行く。
2R、壽美の左ボディが一発ヒットすると真優は途端にクリンチが増える。入り際に顔面前蹴りを軽く当てるも、壽美の連打に追い詰められてクリンチ。その展開が何度も続き、真優の急激なペースダウンが目立つラウンドに。
3R、声を発して気合いを入れて飛び出した真優。壽美はいきなり打ち合いを仕掛け、両者のパンチが交錯するが押していくのは馬力に優る壽美。ステップで下がる真優に壽美は左ストレートから入っていく。壽美は左ミドルからの左ストレート。真優もパンチで迎え撃つが、顔面を捉えるのは壽美だ。最後は真優もバックハンドブローを繰り出したが、展開を変えるまでには至らず。壽美が判定3-0で新王座に就いた。
壽美はマイクを持つと「今日は笑顔でいたかったんですがまた泣いちゃってごめんなさい。私は不器用で不器用な私をチャンピオンにしてくださったグレイシャアさん、ありがとうございました。先輩も本当に素敵な仲間ばかりで私の誇りです。スポンサーさんも友だちも家族もファンの皆さんも愛と優しさが溢れていて、ありがとうを伝えたい気持ちで頑張れました。チャンピオンになってまたスタートです、ここからがスタートなのでもっと頑張ります」と語った。