▼女子フライ級 5分3R
×アレハンドラ・ララ(コロンビア)124.2ポンド(56.33kg)4位
[判定1-2] ※28-29×2, 29-28
〇渡辺華奈(日本)124.8ポンド(56.6kg)5位
メインカードに抜擢された渡辺は、柔道で2016年アジアオープン準優勝、ヨーロッパクラブ選手権準優勝などの実績を残し、MMAに転向。2017年12月3日にDEEP JEWELSでプロデビューを果たすと、RIZINにも出場。両団体を主戦場に9勝1分といまだ無敗を誇る。2019年12月のRIZIN×BELLATOR対抗戦では3連勝中だったイララ・ジョアニを、3R TKOで破っている。
対するアレハンドラ・ララは、現在2連勝中。前戦は2019年12月にヴェタ・アルテガに判定勝ちしており、渡辺同様に1年3カ月ぶりの試合となる。Bellatorでは3勝2敗で王座挑戦経験を持つ。2018年6月にイリマ=レイ・マクファーレンのフライ級王座に挑戦したが、3R 腕十字で一本負け。また、2018年12月には、後に王者となるジュリアナ・ヴェラスケスとも対戦しスプリット判定で敗れている。
前日計量では、コロンビアの蝶をモチーフにした華麗なコスチュームで登場したララは、試合ではボディロックテイクダウンから力強い寝技を駆使する一方で、足を止めての打ち合いも辞さないアグレッシブなファイターだ。組みでは渡辺に分があるが、サウスポー構えからの軸足を返して伸ばす左ストレート、前手の右フック。さらに左のハイキック・サイドキックなど、オーソドックス構えの渡辺に注意が必要な攻撃を備えている。
勝負のポイントとなるのは、渡辺の打撃の成長と、組み際の柔道の足技による崩し、そして投げ。グラウンドでは絶対的な自信を持つ渡辺が、いかにスタンドで立ち会うかで+130のアンダードッグの渡辺と、-167でフェイバリットのララのオッズも大きく動くだろう。
前日公開計量で“鬼滅カラー”の赤髪で登場し、日の丸をイメージさせるトップとショーツ姿でガッツポーズを披露した渡辺は、本誌を通じてファンに、「無事計量をクリアできてよかったです。あとは勝ちにいくだけです。試合ができることに感謝し、全力で戦ってきます!」とのメーセッジを寄せている。
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— BellatorMMA (@BellatorMMA) April 3, 2021
1R、サウスポー構えのララに、オーソドックス構えの渡辺。ララの左に顔を背け、半身になって金網に詰まってしまう渡辺だが、足払いでテイクダウン。蹴り上げで立とうとするララのサイドバックにつき崩そうとするが、ララも中腰に。クラッチに力を使う渡辺だが、立ち上がるララ。
右を振る渡辺。ララの左の蹴りを掴むとボディロックから小外がけテイクダウン狙い。これを潰したララがマウントに! 亀から立とうとする渡辺の身体を伸ばそうとするが、渡辺も亀になり中腰から落として立ち上がる。
オーソから右を振る渡辺。しかしララの左フックを被弾する。左ローを狙うララ。左ストレートと渡辺の右が交錯。渡辺も右をヒットさせる。引き手を掴んだ渡辺は投げを狙うが、手を抜いたララが左ローをヒット! ララのラウンドに。
Don't blink!@alejazulara and @kanawatanabe821 are going toe-to-toe LIVE on @SHOsports. #Bellator255 pic.twitter.com/r6iXNHzF7H
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2R、右ローから入る渡辺。首後ろの奥襟をつかんで投げを狙う渡辺だが、そこにクリンチボクシングのララが右をヒット! 腰を落とす渡辺だが、右を差して払い腰テイクダウン! サイドを奪うが、ララは下から左足に足関節狙いからハーフガードに。それを潰してレッグドラッグの形から右で脇を差しパスを狙う渡辺。
ハーフから鉄追は渡辺だが、ララも下からヒジ! スタミナを使ったか。ララのリーバーサルに渡辺が下に。ハーフガードの渡辺は下からキムラクラッチを狙いバックへ! 両足を巻くが手を掴まれ有効な攻撃が出せない。ついに手を抜いた渡辺がパウンド、腕十字狙いもゴング。両者ともにすぐには立ち上がれない。打撃のララ優勢か、後半の渡辺のポジションでイーブン、渡辺のラウンドともとれる2Rに。
😨 @kanawatanabe821 throwing a plethora of strikes to end Round 2.
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3R、左で飛び込むララ。近づく渡辺は引き手を取りに行くが崩せていない。右で差して四つに組む渡辺は大外で崩してテイクダウン! 1分30秒、早い段階でテイクダウンを奪うが、足を戻すララも下から鉄槌。上の渡辺は手数が欲しい。
右足をパスしハーフの渡辺。左で差してリバーサルを狙うララ。脇は差せずも右で枕に巻き抑え込んで左でボディに細かいパウンドは渡辺。リバーサルを許さない渡辺が上のまま細かいパウンド。左で脇を差し、肩固め狙いも腕を戻すララ。立ち上がろうとするララを小手に巻き内股で投げて崩したところでゴング。最終ラウンドは渡辺だが……。
判定は2-1(29-28×2,28-29)。渡辺は一瞬悔しそうな表情を浮かべたが、コールは渡辺。苦しみながらも北米デビューを勝利で飾った渡辺は、最後はガッツポーズでケージを後にした。
👊 @CrisCyborg returns to @ShoSports 💥
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The Featherweight champ defends against #4 ranked @LeslieSmith_GF in a rematch LIVE on Friday, May 21. #Bellator259 pic.twitter.com/sDx1O4Sn6L
RIZIN女子では、20年7月にUFCに参戦した村田夏南子が同年11月のランダ・マルコスとのUFCデビュー戦で判定勝ち。6月19日(現地時間)にヴィルナ・ジャンジローバ(UFC2勝2敗・MMA16勝2敗)を相手に2戦目が決定しており、躍進が続くか。