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【UFC】ガヌーがミオシッチを下し、ヘビー級新王者に! ルーケがウッドリーに一本勝ち、オマリーが復活のKO勝利=「UFC 260」

2021/03/28 10:03

▼女子フライ級 5分3R
×ジリアン・ロバートソン(カナダ)125.5lbs/56.93kg
[判定0-3] ※27-30×2, 28-29

○ミランダ・マーベリック(米国)126lbs/57.15kg

 女子フライ級15位のロバートソンは柔術黒帯。UFC6勝3敗。対するマーベリックは2020年10月にUFCデビューし、リアナ・ジョジュアに2R TKO勝ち。

 1R、サウスポー構えのマーベリックに、オーソドックス構えのロバートソンは右ハイ。マーベリックは左右で前に出るが、そこに右を返す。

 ロバートソンの右の蹴り足を掴んでテイクダウンするマーベリックだが、ロバートソンは金網際で立ち上がる。圧力をかけるマーベリックは顔にパンチを振ってダブルレッグテイクダウン! しかしロバートソンは蹴り上げから立ち上がりブザー。

 2R、サウスポーから左の蹴りを繰り出すマーベリック。さらにスーパーマンパンチも。それをキャッチしたロバートソンがテイクダウン。ハーフガードのマーベリックが亀から立つところをバックテイク。後方に引き込んでアゴで肩を押さえてキムラクラッチへ。対処するマーベリックは正対して立ち上がり前へ。ピンチから一転、金網に詰めて右アッパーから左ストレートをヒットさせるマーベリック。

 勝負の3R。声を挙げて右ジャブ、左ストレートで前に出るマーベリックの前足にシングルレッグはロバートソン。切るマーベリックはバックテイク。そこにシングルレッグ&ディープハーフのロバートソンだが、切られると、下から腕十字狙い。ヒジを抜くマーベリックにバックテイクから二重がらみで上を取ろうとするロバートソンだが、正対し上を取るマーベリックがダブルレッグテイクダウン! シッティングガードのロバートソンを潰してブザー。

 判定は3-0でマーベリックが勝利。試合後、「常に自分自身を批評する癖があって、大変な時期もあったけど、総合的に戦えたと思う。練習仲間が厳しくトレーニングしてくれました。またすぐに戻って来たいです」と語った。

◆ミランダ・マーベリック「『2年以内にワレンチナとタイトルをかけて戦えるようになりたい』って言ったの」

「私は自分にかなり厳しい。戻って試合を振り返ってみないと。2Rでは明らかにミスした。正直、どうやってテイクダウンされたのか具体的には覚えていない。サブミッションはうまく防げたけど、もう少し早く形勢を逆転してマウントを取りたかった。自分にその力があるのは分かっているけど、彼女のゲームプランが一本を取りに来ることだと分かっていたから関節技を受けないように慎重になっていた。

 それはそれとして、打撃はかなり上手くいった。もっともっと自分の力を発揮して次の試合ではさらにいろんな技を身につけ、カーディオを改善させたいと思っている。私にしてみれば、すべてのラウンドを取ることには慣れているから、頭の中では“OK、たとえ数秒打たれたとしても諦めないこと、ダメージを受けないように。諦めずにに戦い続けよう”って感じだった。なんとか立ち上がれたし、グラウンドを脱したらすぐにパンチを打ち続けて攻撃していった。もう一度、彼女をテイクダウンできたから、それは良かったと思う。

 試合中に自分を責めてしまうという自分の精神的なハードルを乗り越えるようなものね。ひとつは年齢について言われること。若くて前途洋々というのはいいんだけど、ダメだったときの言い訳にはならないと思う。メイシー(バーバー)もとても若いし、UFCには若くして活躍しているファイターが何人もいる。私も、ただ持ち上げられるんじゃなくて、そういう存在になりたい。自分が有望株であること、その力があることを証明したい。ただ、もしかしたら若さは関係ないかもしれないけれど、このスポーツに長く携わっている人たちよりも、私の方が素早く戻って何かを変えたり、改善したりできるという事実はあると思っている。5年やって、まだ強くなっているから、とてもうまくやれているんじゃないかしら。

 自分がオールラウンダーでかなりなんでもできるってことを示せたと思う。テイクダウンディフェンスのことをよく酷評されるけど、それだけじゃなくて、テイクダウンを仕掛けていけるんだってことも示せたはず。私にはレスリングがあるし、打撃だってあるから両方を兼ね備えている。UFCのデビュー戦ではその一部しか見せられなかった。みんなは過去の試合なんて見ずにそこだけ切り取っていく。でも、基本的に私は何でも上手くできるし、もっと成長して強くなれる。私よりも経験豊富な人たちとだって戦える。

 他のインタビューでも何度か言ったけど、ワレンチナ・シェフチェンコは誰もが目指す先にいる。私はUFCデビューのときに批判された。“すでにチャンピオンを指名している”と。私にしてみれば“そうじゃない”の。『2年以内にワレンチナとタイトルをかけて戦えるようになりたい』ってそう言ったの。今でもその気持ちに変わりはないし、まずは彼女の姉、アントニーナとやりたい」

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