【セミメインイベント】
▼ウェルター級 5分3R
×タイロン・ウッドリー(米国)171lbs/77.56kg
[1R 3分56秒 ダースチョーク]
○ビセンテ・ルーケ(ブラジル)170.5lbs/77.34kg
ウェルター級7位のウッドリーと、10位のルーケの対戦。ウッドリーは3連敗中。ルーケはUFC12勝3敗。白星のうち判定勝ちはマイク・ペリー戦の1度しかないフィニッシャーだ。2019年11月のステェファン・トンプソン戦の判定負け以降、ニコ・プライス、ランディ・ブラウンをいずれもTKOに下している。
1R、ともにオーソドックス構え。いきなり突っ込み金網際で四つに持ち込むウッドリーだが、体を入れ替えるルーケが離れる。またもダブルレッグはウッドリーも、差し上げるルーケが金網に押し込むと四つから両脇を差して自ら離れる。
MOST WELTERWEIGHT FINISHES - UFC History
— UFC News (@UFCNews) March 28, 2021
13 - Matt Brown
12 - Matt Hughes
12 - @VicenteLuqueMMA, #UFC260
右を当てたウッドリー! 前に出て右アッパーを狙うが、そこにルーケがカウンターの右の打ち下ろし! 足が泳ぐウッドリーは金網まで後退。そこに左右から右を当てて崩したルーケは、跳びヒザ蹴りも。さらにがぶりからダースチョークをセット。ウッドリーが回れないよう足をひっかけて絞め上げタップを奪った。
The Silent Assassin! @VicenteLuqueMMA puts Woodley to sleep 🤫 #UFC260 pic.twitter.com/Gudyd2RlwG
— UFC (@ufc) March 28, 2021
ウッドリーはUFC4連敗。UFC3連勝を決めたルーケは、「最高の試合だった。相手はレジェンド、強いことは分かっていたけど、強くパンチを当てれば倒れると思った。一つひとつのことに感謝したい。息子も生まれるんだ。バランスは崩したけど、僕はアゴが強い。カウンターを狙って、最後は僕のダースが強いから勝てた」と語った。
#UFC260 Official Result: @VicenteLuqueMMA defeats Tyron Woodley by Submission, Darce Choke, Round 1, 3:56
— UFC News (@UFCNews) March 28, 2021
◆ビセンテ・ルーケ「ネイト・ディアスとなら喜んでやる」
「大きな勝利だ。本当に嬉しい。頭の中にこのビジョンがあった。
彼に打たれて少しバランスを崩したとき、彼が3人いるように見えていたけど、いずれにしても向こうが積極的にノックアウトしようとしているのは分かっていた。対戦相手にカウンターをしかけるならそれが絶好のチャンスになる。だからしっかりと立って、相手のパンチが見えたら同時に打っていくつもりだったし、それがうまくいった。向こうが大振りのパンチを打ってきたから頭をかがめて右を出した。それが最初の一発で向こうは倒れたし、その後は何発か打ってぐらつかせ最終的にはグラウンドに連れ込んだ。ノックアウトを狙っていたけど、あのサブミッションがいけると思ってそうした。相手のガードが開きあごが見えたからサブミッションを仕掛けた。相手に強烈な打撃を当てたけど簡単に倒れないとわかっていたからサブミッションで仕留めようと思った。自分の得意としていることだし、しっかりと決まった。彼は抜け出すことができずタップしたんだ。組み技から始めてそこでも闘えることを示せた。自分は簡単には倒れない。自分にとっても良いテストになったしトレーニングの成果が出た。良い対策ができたしグラウンドでもフィニッシュできる強さを見せた。普段は打撃中心だけどチャンスがあればグラウンドで仕留める。素晴らしい試合だったし結果に非常に満足している。
ワンダーボーイ(スティーブン・トンプソン)との対戦は自分にとってはビッグステージで初めてのビッグネームとの試合だったし、ビッグファイトのすぐ前だったから少しナーバスになった。どの試合でもナーバスになるし興奮しすぎることがある。自分の打撃に集中しすぎてガードが緩くなった。その敗戦からハイレベルな試合では多くのミスが許されないことを実感した。ミスの多い方が代償を支払うことになる。だからプラン通り頭をつかって闘わないといけない。今夜はそれができた。元王者という強敵相手に苦戦しながらも冷静に自分のやるべきことをやって試合を終わらせた。だからワンダーボーイとの対戦は大いに役に立ったと思う。まずは家に戻って妻と時間を過ごしたい。もうすぐ初めての息子が生まれるから、その瞬間を楽しみたい。今はその瞬間に立ち会いたいし、少しは休みもほしい。それにふさわしい試合をしたと思っている。その後はこの階級のトップを目指したい。元王者相手にこういう形で勝利できたから、トップ5の相手とやれるチャンスはあるだろう。もしそれが実現せず、ディアスが復帰したいというのなら、それも最高の試合になるだろう。ネイト・ディアスとなら喜んでやるよ。彼のスタイルは最高だと思うし、ずっと楽しませてもらってきた。最高のマッチアップになるだろうね」