▼第2試合 51kg契約 3分5R 特別ルール
×花岡 竜(橋本道場/INNOVATIONフライ級王者)
判定0-2 ※47-49、48-48、48-49
〇吉成士門(PK.センチャイジム/WMC日本フライ級王者)
花岡はアマチュアで28冠王を達成し、122勝20敗15分という驚異的な戦績を引っ提げて2019年春に中学卒業後すぐにプロデビュー。2020年8月のINNOVATION主催興行で王座認定戦を行い、勝利して無敗のまま王座に就いた17歳(高校2年生)。関係者からの評価も高く“平成最後の怪物”と呼ばれている。2020年12月にはRising力との無敗対決を制し、デビュー以来の無敗記録を「7」に更新した。戦績は6勝(2KO)1分。
士門は吉成名高のいとこで、ジュニアでは20冠王を達成。ルンピニースタジアムなどタイでの試合経験を積み、2020年7月に『BOM』でプロデビュー。10月の2戦目ではNJKFフライ級1位・誓(現NJKFフライ級王者)を圧倒して勝利するという新人離れした実力を見せ、12月の3戦目では天馬をKOしてWMC日本フライ級王座に就いた。タイでの戦績は11勝3敗、日本では3戦全勝。
両者とも関係者からの評価が高いまだ高校生の驚異の新人であり、プロで無敗。近未来の日本キックボクシング&ムエタイ界を背負って立つ逸材同士が早くも雌雄を決することになった。
1R、お互いローを蹴り合う中、士門が長いリーチからの右ストレートを直撃。花岡はすぐに体勢を整えて右ボディストレート。前蹴りで突き放し、花岡が蹴ってくるとキャッチして高く持ち上げてコカす。さらに首相撲からのヒザ連打。離れると花岡はパンチを打つが、士門の懐に入り切れていない様子。
2R、ローからパンチにつなげる花岡は飛び後ろ蹴りを繰り出す。花岡はミドルをキャッチしてコカしにいくのではなく、ローとパンチを入れる。待ちのスタイルの士門に対して、手数は花岡が多かった印象。
3R、士門はヒジ打ちを繰り出し、ワンツーから右ミドルと前蹴り。さらに首相撲からヒザ蹴り。花岡は右ボディストレートを当てるが、士門がすぐに右ストレートを顔面に返すため印象がいい。パンチで前に出る花岡を左ミドルで止め、足をキャッチされるとパンチを打つ。花岡はジャンプして入り込んでのパンチを繰り出す。
4R、左ミドルを2発蹴った花岡に士門は右ヒジ2連発。お互いに相手の蹴りをかわしてのローを当てる。花岡は変則的な顔面前蹴りを決めるが、士門も左ミドルで反撃。士門の蹴りをキャッチしてのボディストレートを見舞う花岡。
5R、前に出る花岡を前蹴りと左ミドルで突き放す士門。待ちのスタイルから、前に出ていく花岡を首相撲で捕まえてヒザを蹴っていく。さらに花岡の蹴り足をキャッチして投げを見舞った。