キックボクシング
レポート

【NO KICK NO LIFE】石井一成がヒジで流血のピンチも猛攻で勝利をもぎ取る、宮元啓介は加藤有吾の強打を技術で封じる、若き怪物対決は士門が勝利

2021/02/24 20:02

▼セミファイナル 56kg契約 3分3R
〇宮元啓介(橋本道場/INNOVATIONフェザー級王者)
判定2-0 ※30-29、29-29、29-28
×加藤有吾(RIKIX/WMC日本スーパーバンタム級王者)


 宮元は小学4年生から空手を始め、数多くのタイトルを獲得。2010年1月、MA日本キックボクシング連盟でプロデビューし、WBCムエタイ・インターナショナル・スーパーバンタム級王者を始め、これまで6本のベルトを獲得している。志朗、内藤大樹、那須川天心、工藤政英、江幡塁など国内55kg級のトップ選手とはほとんど対戦経験があり、空手仕込みの蹴り技を駆使して国内55kg級のトップ戦線に長く君臨している。12月のREBELSでは小笠原瑛作に惜敗し、今回が再起戦。戦績は34勝(11KO)13敗7分。


 加藤はジュニア時代から石井の指導を受け、プロデビューすると持ち前の強打で頭角を現し、2019年12月にWMC日本スーパーバンタム級王座を奪取。2021年1月のINNOVATION岡山ジム主催興行で行われた「岡山ZAIMAX MUAYTHAI 55kg賞金トーナメント」で、元山祐希と壱・センチャイジムを破って優勝している。現在9連勝中と絶好調。戦績は16勝(7KO)3敗。


 1R、宮元はジャブのように左ミドルを放ち、加藤はガードの上からでもお構いなしにパンチをまとめ打ち。宮元は三日月蹴りをミドルに交えつつ、左の縦ヒジをヒットさせる。加藤のパンチにブロックを固めて三日月を蹴る宮元だが、加藤の左フックがヒット。前に出てパンチを打とうする加藤を宮元はジャブでけん制する。


 2R、加藤はさらに前へ出てパンチを繰り出していくが宮元のガードは堅い。ジャブを打ち、左右ロー、そして三日月を蹴る。加藤は右の縦ヒジも繰り出す。宮元が多彩な攻撃を振り分けて加藤を翻弄する。加藤はフックとアッパーのコンビネーションもすぐに宮元が手数を出してくる。


 3Rも前に出てパンチを当てにいく加藤に宮元は下がりながらもハイとミドルを蹴る。淡々とローを蹴る宮元は加藤のパンチをよく見てかわす。宮元は右ロー、左ミドル、右ハイのコンビネーションキック。加藤は前へ出て右ストレートを繰り出すが当たらない。ラッシュをかけても宮元のガードとクリンチワークでヒットは奪えず。


 宮元がベテランのうま味を発揮して、加藤の連勝記録をストップした。

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