キックボクシング
レポート

【NO KICK NO LIFE】石井一成がヒジで流血のピンチも猛攻で勝利をもぎ取る、宮元啓介は加藤有吾の強打を技術で封じる、若き怪物対決は士門が勝利

2021/02/24 20:02

▼第1試合 62kg契約 3分3R
〇森井洋介(野良犬道場/初代KING OF KNOCK OUTライト級王者)
判定2-0 ※30-28、29-29、30-29
×永澤サムエル聖光(ビクトリージム/WBCムエタイ日本統一ライト級王者、ジャパンキックボクシング協会同級王者)


 森井は国内ライト級屈指のハードパンチャーで、近年はKNOCK OUTのエースとして活躍。2016年9月の旗揚げ会見スペシャルマッチから2019年2月までに11勝(9KO)2敗1分という戦績を残した。2017年に開催された「KING OF KNOCK OUT初代ライト級王座決定トーナメント」では3試合全てKOで制し、初代王座に就いている。チャンヒョン・リー、原口健飛に連敗してどん底を味わったが、2020年10月のNO KICK NO LIFE復活大会で翔貴にダウンを奪われながらも逆転KO勝ち。再起を果たした。戦績は45勝(30KO)9敗4分。


 永澤は新日本キックボクシング協会で日本ライト級1位まで昇りつめ、トップランカーとして活躍。ジャパンキック旗揚げ後は2020年1月大会で興之介を右フックでマットに沈めて第2代ライト級王座に就き、9月にはNJKFで鈴木翔也からダウンを奪っての判定勝ちでWBCムエタイ日本統一バンタム級王座も獲得した。しかし、11月に古豪シラー・Y’ZDに判定で敗れている。戦績は20勝(8KO)8敗3分。


 1R、森井が左インローで先制してワンツーから左ロー。永澤は左ミドルと左ローを返していく。永澤は左ローを狙い撃ちにし、森井は左ボディ、左フックを打ち返す。残り30秒で森井がパンチをまとめ、強烈な左ボディをヒット。永澤はあくまでも左ローを奥足に蹴る。


 2R、飛び出した森井がパンチと右ローを繰り出すが、永澤はパンチに合わせての左ロー。森井は意表を突く後ろ廻し蹴り。しかし、永澤は徹底して左ミドルとと左ロー。森井は右ローから左フックを繰り出すが、ローが気になるのか永澤の右ストレートをもらう。残り30秒でまたも森井がパンチをまとめにいったが、永澤も打ち返して目立った有効打はない。


 3R、森井は左右ローから左右ストレートと左右フックの乱れ打ち。永澤はジャブを突いての左ミドル。永澤の右フックで長澤が仰け反る。永澤も足を止めて打ち合うがこの打ち合いは森井が優勢。左右フックが永澤を捉える。永澤はヒジを繰り出すが森井のラッシュは止まらない。両者打ち合うが前に出るのは森井。


 最終回に猛攻を仕掛けた森井が判定2-0で連勝を飾った。

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