ジャッジも選手くらい気持ちを入れてやってほしい
――12月に和田竜光選手がタイのヨッカイカー・フェアテックスと対戦で敗れました。自分は見直しても和田選手が上回っていたと感じたのですが、フィニッシュに近づかないと、敗れる可能性はある。そういう中で、ONEに置いて、日本人選手の存在感が薄れてきているのでは、という危機感も抱きました。今後、ONEで戦ううえで、あの裁定について、佐藤選手はどのように感じましたか。
「うーん……和田さん勝ったとは思いましたけど、正直しょうがないとしか言いようがないですよね、判定出ちゃったので。ただ、思うのは、ジャッジも選手くらい気持ち入れてやってほしいなというのはあります。選手からすると、僕なんかも、今回1年空いて、この1試合に──残り何年できるか分からないですけど──今までやってきたことを全部ぶつけるつもりで試合をするので、ジャッジの人は毎週のように大会があって、(収録のために)何試合も裁くので、多くの試合のうちのひとつで、どれほど集中力を持って見てもらえるのかなと。選手はもうその試合に賭けてやっているので、その気持ちをジャッジも持ってやってほしいなというのは、感じますね」
――そういう中でも、よりフィニッシュに近づく場面を意識的に見せないといけないと。
「そうですね。アピールは大事ですよね。ジャッジを変えようとしても僕らは変えられないので、チョークひとつ取っても極めに行くアピールも必要になってくるのかなと思います」