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レポート

【Krush】加藤虎於奈が王座奪取、レオナ・ペタスと初の兄弟同時王者に

2021/01/23 22:01

▼第4試合 第5代Krush女子フライ級王座決定トーナメント準決勝(1) 3分3R・延長1R
〇壽美(NEXT LEVEL渋谷)
判定3-0 ※30-27×3
×芳美(OGUNI-GYM)


 壽美はKHAOSとKrushで3連勝をあげて2019年8月にヨセフィン・ノットソンと対戦したが、判定で敗れている。12月のK-1初代女子フライ級王座決定トーナメントのリザーブマッチでは真優に判定勝ち、2020年6月のKrushでNA☆NAに判定勝ち。11月のK-1では女王KANAを破る大番狂わせを演じ、今回の優勝候補だ。戦績は9勝(2KO)4敗。


 芳美は2005年3月にラスベガスでプロデビュー。J-GIRLSやNJKFでキャリアを積んできたベテランで、近年は黒星が続いていたが2020年1月にエミNFCからダウンを奪って勝利。また、人気番組だった『恋のから騒ぎ』にも出演していた経歴を持つ。


 1R、サウスポーの壽美に対して芳美は左右に頻繁に構えをスイッチ。壽美は歩くようにして前へ出て同時に放つ左ストレートを多用。コーナーへ詰めると連打からの左フックで芳美に腰を落とさせる。


 2R、左ミドル&左ストレートを巧みに当てていく壽美は、連打で芳美をコーナーへ追い詰める場面が目立つ。パンチを浴びた芳美は消耗が見える。


 3Rも左ミドル、左ストレート、右前蹴りで畳みかける壽美。芳美は右ストレート放つが壽美の圧力に下がらされ、壽美の左の攻撃をもらってしまう。

 判定はジャッジ三者とも30-27のフルマークで壽美が圧倒的勝利を収めた。これにより、決勝戦は壽美vs真優に決定。両者がリングに上がり、コメントした。


真優
「やっぱりプロって試合で魅せなあかんと思うけれど、今日のKOもイマイチやったと反省していて。壽美選手は圧倒的な強さを見せてKANA選手にも勝っているので華が付いていると思いますが、華だけは誰にも負けない自信があります。あと自分に足りないのは試合で魅せることだけなので、リベンジする気持ちより王者になりたいので、そこを目標に4月へ向けて練習します」

壽美
「なかなかいい試合が出来なくてやってきたことを出すせなくて悔しいですが、私はここで宣言します。4月、必ずここで王者になります。宣言したからには、そうなるためには練習して必ずベルトを獲ります。よろしくお願いします」

▼第3試合 第5代Krush女子フライ級王座決定トーナメント準決勝(2) 3分3R・延長1R
〇真優(月心会チーム侍)
KO 2R 1分15秒 ※顔面前蹴り
×NA☆NA(エスジム)


 真優は大阪出身の20歳。空手仕込みの蹴り技を武器に、高校生時代の2016年8月には「J-GIRLSフライ級ニューヒロイントーナメント」で優勝を飾った。KANAと壽美に連敗を喫したが、2020年10月に小澤聡子に判定勝ちして連敗から脱出。


 NA☆NAは2020年6月にK-1 JAPAN GROUP初参戦。2019年6月にプロデビューし、J-NETWORKで試合経験を積んできた。小柄な体型ながら果敢な打ち合いを挑むタイプ。


 1R、真優は前蹴りで距離をとりつつジャブを当てていく。NA☆NAは距離を詰めると回転の速い左右フック。この手数に手が出なくなった真優だが、すぐに立て直して左ミドルと右ストレートで逆襲。


 2R、左ミドルを蹴る真優にNA☆NAは回転の速い左右フックで何度もアタックを仕掛ける。真優も負けじと打ち合うが、手数ではNA☆NAが優る。さらにボディへのパンチで真優が下がり、NA☆NAはボディ狙いへ。NA☆NAの連打にクリンチした真優だが、ブレイク後に豪快な左顔面前蹴り、これが見事に顔面へクリーンヒットし、フラフラとするNA☆NAにパンチで追い打ちをかけてダウンを奪う。


 そのままカウントアウト、真優が鮮やかなKO勝ちでトーナメント決勝へ駒を進めた。

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