K-1K-1
K-1
レポート

【Krush】バンタム級トーナメント優勝は本命の吉岡ビギン、斗麗が初回KO勝ちで豪快復活

2020/12/19 23:12

▼セミファイナル(第8試合)Krushフェザー級 3分3R延長1R
〇斗麗(WIZARDキックボクシングジム)
KO 1R 2分46秒 ※3ノックダウン
×稲津航大(K-1ジム琉球チーム琉神/RKAフェザー級王者)


 斗麗はオランダの名門Mike's Gymでも練習を重ね、2018年12月に16歳の若さでプロデビュー。3連勝で「K-1 WORLD GP第3代フェザー級王座決定トーナメント」のリザーブファイトに抜擢され、江川優生とKrushフェザー級王座を争ったTETSUに勝利。3月には伊澤波人をも初回KOに破った。5勝(2KO)無敗。


 9月に開幕した「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」にエントリーされ、優勝候補と目されていたが、右手首キーンベック病(手首の月状骨がつぶれて扁平化する病気)で全治2カ月のため無念の欠場。今回が復帰戦となる。


 対する稲津は元々沖縄で活動していたキックボクサーで、沖縄のRKAフェザー級王座にも就いた。今年になってからK-1ジム沖縄所属となり、K-1ジム琉球所属のプロ選手としては代表の小鉄を除いて初めての参戦となる。戦績は11勝(3KO)5敗4分。


 1R開始と同時に飛びヒザ蹴りの奇襲をかける斗麗。サウスポースタイルからスピードとバネのある右ハイ、右ミドルを蹴っていく。スピードに圧倒される稲津だがパンチを返していくと、頭が下がったところへ斗麗がドンピシャのタイミングで左ヒザを突き上げてダウンを奪う。


 立ち上がった稲津は打ち合いに行くが、左フックを空振りしたところへ左フックをもらって2度目のダウン。最後は斗麗が助走をつけて走っての右飛びヒザ蹴り。これが見事に決まり、斗麗が圧倒的な強さを見せてのKO勝ちを飾った。

 斗麗はマイクを持つと「応援ありがとうございます。僕は絶対王者になるのでそれまで見逃さないでください」と宣言した。

▼第7試合 Krushスーパー・ライト級 3分3R延長1R
〇斉藤雄太(K-1ジム五反田チームキングス)
TKO 1R 2分30秒 ※セコンドからのタオル投入
×寺島 輝(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER)


 斉藤は2014年9月からKrushに参戦し、海斗、堀井翼、泰斗らと対戦。6月大会では元プロボクサーの大泉翔から延長Rで勝利をもぎ取り、K-1 JAPAN GROUPでの戦績を3勝6敗とした(通算戦績は4勝3KO7敗)。


 寺島は極真空手と伝統派空手を学び、2019年4月にKrushでプロデビュー。そのデビュー戦から3勝3KOを達成し、2019年11月には初の国際戦で韓国人選手から判定勝ち。4戦無敗で今年3月のK-1に出場し、山崎秀晃に挑んだがKO負けで初黒星を付けられた。今回が再起戦。


 1R、寺島は軽快なステップを踏みながら左右の強打でボディを叩いて左フックにつなげる。パワフルな寺島のパンチと軽快なステップでコーナーへ追い込まれ、ロープを背負う斉藤だったが、勢いに乗って攻める寺島へ右ショートのカウンターを決めてダウンを奪う。


 立ち上がった寺島は余裕の表情を浮かべて再び攻めていくが、斉藤のパンチをもらって後退し、打ち合いで斉藤が再び右ストレートでダウンを追加。最後は足元がフラつく寺島にヒザ蹴り、右ストレートを決めると寺島のコーナーからタオルが舞い、斉藤がTKO勝ちを奪った。


 この階級のホープと目されていた寺島をKO撃破した斉藤は「今年2試合できたので関係者の方々ありがとうございます。社長ファイターって紹介多いと思いますが、従業員に感謝です。リングの上から感謝の気持ちが伝えられてよかったと思います。みんなが働いている時間に僕は練習できるので。サポートありがとうございます。寺島選手に勝ったら言おうと決めていました。凄い強くて若くていい選手だと知っていたので、勝ったらようやくトップ戦線に食い込めるなと思って臨んだので、2021年はベルトを狙わせてくださいとプロになって初めて言います」と、タイトル挑戦をアピールした。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント