キックボクシング
レポート

【RISE】番狂わせ3連発、憂也が緑川創からダウン奪い勝利、一馬は前口太尊をKO、超新星・田渕涼香が小林愛三をダウンさせて勝つ

2020/12/18 23:12

▼セミファイナル(第7試合)スーパーフェザー級(-60kg) 3分3R延長1R
〇一馬(MONSTAR GYM/同級1位)
KO 3R 1分32秒 ※右フック
×前口太尊(TEAM TEPPEN/元J-NETWORKライト級王者、同級2位)


 一馬は中学時代に野球で日本代表になった経歴を持ち、海上自衛隊・航空士として体力測定で全隊員中トップの成績を収めたという身体能力を持つ。早くからYouTuberとして活動していた選手で、2018年6月にはボクシングからキックボクシングにカムバックした白鳥大珠の復帰第一戦の相手を務めた(1Rで白鳥がKO勝ち)。1年に1~2試合しかしない“RISEのレアキャラ”。今回の試合は2019年2月以来となる。


 前口は2010年4月にプロデビューし、同年のJ-NETWORK新人王に。2013年8月にはJ-NETWORKライト級王座を獲得した。パンチを武器にトップクラスで活躍し、近年は『KNOCK OUT』を主戦場に。TEAM TEPPENへ移籍し、7月にRISE参戦。5連敗と厳しい状況だったが11月に初代WBCムエタイ日本統一フェザー級王者・氏原文男から勝利を収め、連敗をストップした。9月大会では階級を下げて森本“狂犬”義久と対戦し、激闘の末に判定勝ち。今回はスーパーフェザー級転向第2戦となる。


 1R、一馬のジャブに前口はローで対抗。リーチで優る一馬はジャブを多用して長い距離で戦い、打ち下ろしの右ストレートを何度も狙ってくる。前口はなかなか入れない展開が続くが、終盤にバックキック、バックブローと回転系の技を見せた。


 2R、距離を詰めてパンチを打って行く前口だが、中盤を過ぎると再び一馬がジャブで距離を取り始める。打ち合いにいく前口に一馬も応じ、足を止めての打ち合いになるが右ストレート、左フックを被弾してグラついたのは前口の方。


 3R開始直後、一馬が左フックからの狙いすました右ストレートでダウンを奪う。前口はダウンを奪い返そうと打ち合いを仕掛け、両者のパンチが激しく交錯する。前へ出て攻める前口だったが、ロープを背負った一馬が前口の右フックに縦に振り落とすような右フックで前口を横倒しにする。レフェリーが即座にストップし、一馬の壮絶なKO勝ちとなった。


 マイクを持った一馬は「初めてのセミファイナル、盛り上げられてよかったです。コロナの大変な時期に応援していただいてありがとうございます。これからも応援してください。来年タイトルマッチ挑戦できるように練習して備えます」とアピールした。

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