キックボクシング
レポート

【REBELS】老沼隆斗が粘る心直を蹴りまくり延長戦で勝利、栗秋祥梧はダウサコンに痛恨の敗北

2020/12/06 17:12

▼第3試合 71.5kg契約 3分3R延長1R REDルール
〇津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム)
判定3-0 ※29-27、30-27×2
×渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)


 渡慶次はパンクラスを主戦場とするMMAファイターだったが、2017年からミャンマーの超過激格闘技ラウェイに参戦。現在まで6勝4敗5分と本場ミャンマーの選手を相手に勝ち越しており、その勝利の中には2018年6月にミャンマーの英雄ソー・ゴー・ムドーをKOした試合や、同年12月にミャンマーで開催された国際大会の『KBZ グランドファイナル』でKO勝ちして日本人2人目の同大会王者に輝いた試合も含まれる。


 新型コロナウイルスの影響でミャンマーの選手が来日できない状況のためラウェイの試合が組まれず、9月の『KNOCK OUT CHAMPIONSHIP.2』でキックボクシングルールに初挑戦。NKBミドル級4位・釼田昌弘(テツジム)を左ローと左フックでダウンさせ、3R1分59秒でTKO勝ちを収めた。しかし、11月の2戦目で長身のムエタイファイター小原俊之のヒジ打ちで負傷ドクターストップに追い込まれ初黒星。その後、試合で受けた傷口の回復経過を確認した上で、4週間での連続出場が決まった。


 現ラジャダムナンスタジアム認定ミドル級王者・石毛慎也を師に持つ津崎は9月の新日本キックで同団体のウェルター級王者リカルド・ブラボと引き分けている。現REBELS-REDスーパーウェルター級王者の吉田英司(クロスポイント吉祥寺)とは過去3度に渡って激闘を繰り広げており、この渡慶次戦で勝利を飾って、来年は悲願のタイトル奪取を成し遂げたいところだ。戦績は5勝(2KO)7敗2分。

 

 1R、サウスポーの渡慶次に津崎は右ミドル、右ロー、右ストレートと右の攻撃を多用。渡慶次は左ミドルと左三日月蹴りを蹴り分け、左フックを狙う。


 2R、津崎はジャブと前蹴りでリーチを活かした攻撃。渡慶次が入ってくると左フックを合わせる。なかなか踏み込めない渡慶次は右アッパー→左フック→右フックのコンビネーションを度々繰り出す。


 3R、津崎は左右フックからの右ヒジ、ジャブと前蹴りで完全にペースを握る。左右フックを振るって前に出る渡慶次だが、津崎のリーチと蹴りを活かした戦い方に空回り。そしてフックを打って頭を下げたところに津崎が右ヒザを蹴り上げ、ダウンを奪う。最後の30秒は津崎も打ち合いに応じ、判定3-0で津崎が勝利を収めた。

▼第2試合 55.5kg契約 3分3R延長1R REDルール
×森岡悠樹(北流会君津ジム)
判定0-3 ※9-10×2、10-10
〇古村 光(FURUMURA-GYM)
※本戦の判定は29-29×2、28-30。


 1R、サウスポーの古村は威力のある左ミドルを蹴ってじりじりと前へ出る。それを鋭い右ストレートで迎え撃つ森岡。古村は左ボディも繰り出すが、終盤に森岡の右ストレートを直撃された。


 2R、古村の左ミドルに思い切り右ストレートを合わせる森岡。しかし、それを読んだ古村はその右を止めるような速く重い左ミドルを蹴る。さらに左ストレートもクリーンヒットさせた。


 3Rも古村の左ミドルvs森岡の右ストレートの図式となり、古村が左ミドルを強打して森岡の右ストレートはかわしていく。しかし両者とも組み付きが増えて判定はドロー。


 延長R、古村は森岡の右ストレートに合わせた左ハイを2度軽くヒットさせる。森岡も右のパンチで勝負をかけるが、古村は左ミドルを蹴り続け、判定2-0で熱闘に終止符を打った。

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