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レポート

【Krush】“エンドレスラッシュ”で新美貴士が王座に就く、女子は菅原美優が新王者に

2020/11/27 20:11

▼第3試合 第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント準決勝(2) 3分3R延長1R
×玖村修平(K-1ジム五反田チームキングス)
判定0-3 ※29-30、29-30、28-29
〇新美貴士(名古屋JKファクトリー)
※新美が決勝戦へ進出。


 玖村は空手を学び、キックボクシング転向後は2017年6月にNJKFバンタム級王座を獲得。2018年6月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、2019年6月には「K-1スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメント」に出場。同年10月の試合を最後に網膜剥離(全治3カ月)で戦線離脱していたが、階級を上げて復帰。1回戦では秀樹にKO勝ちした。戦績は14勝(7KO)7敗1無効試合。


 新美は2018年8月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、連勝したが斗麗に敗れた。その後は佐野天馬、高橋直輝に連勝も前戦は7月に岡嶋形徒に判定で敗れている。1回戦では知良と対戦するはずだったが、知良が体調不良のため欠場となり、不戦勝で勝ち上がった。戦績は9勝(4KO)3敗のサウスポー。


 1R開始と同時に一気に攻め、意表を突いたサウスポーの新美。玖村はコーナーを背負うが、右ストレートで脱出。その後も新美が前へ出て積極的に左右フックを打ちに行くが、玖村は下がりながらも右フック、右ストレートを当てていく。


 2Eも前に出るのは新美。玖村はコーナーへ詰められるが、打ち合って脱出。前へ出てくる新美に右フック。さらに左ボディをクリーンヒットさせると、左右ボディとヒザでボディを攻めていく玖村。


 3Rも前に出る新美に玖村は打ち合いに応じる。ボディを織り交ぜて優勢かと思われたが、新美の左ストレートをもらって後退。コーナーに詰まる場面が目立ち、判定3-0で新美が優勝候補と目されていた玖村を降した。

▼第2試合 第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント準決勝(1) 3分3R延長1R
×岡嶋形徒(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
KO 3R 2分58秒 ※バックハンドブロー
〇森坂 陸(エスジム)
※森坂が決勝戦へ進出。


 岡嶋は『格闘代理戦争』の卒業生でプロ転向後は5連勝を飾っているホープ。1回戦ではBigbangライト級王者・林京平にKO勝ち。「結局、俺が一番強いんで」の決めセリフを持つ。


 森坂は2017年5月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、2019年3月にはK-1出場も果たしている。2017年7月には現K-1フェザー級王者・江川優生から勝利を収めた戦績が光る。1回戦では山浦力也の強打に押されながらも3R終了直前にバックハンドブローでダウンを奪い、劇的な勝利を飾った。戦績は11勝(2KO)9敗2分。


 1R、森坂は右ローと左ミドルを主体とした蹴り、岡嶋はパンチを狙いつつもヒザ蹴りを突き刺していく。森坂の前蹴りや横蹴りで岡嶋はなかなか入ることができない。


 2R、右ローの蹴り合いから、岡嶋が飛びヒザを繰り出せば森坂はジャンプしてのパンチからバックハンドブロー。森坂の右ストレートがクリーンヒットすると岡嶋は前へ出て打ち合いに行くが、森坂はステップを駆使して岡嶋の攻撃をかわしていく。


 3Rも右ローの蹴り合い。森坂は左ミドルも蹴り、左フックを狙い撃ち。岡嶋の右ショートがヒットし、前へ出たところで森坂得意のバックハンドブローが炸裂。ダウンを奪われた岡嶋はワンツー、右ローでダウンを奪い返そうとするが、残り10秒で勢いよく前へ出たところに再びバックハンドブローを浴びダウン(トーナメントは2のダックダウン制)。森坂が得意技を駆使してKO勝ちで決勝進出を決めた。

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