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レポート

【Krush】“エンドレスラッシュ”で新美貴士が王座に就く、女子は菅原美優が新王者に

2020/11/27 20:11

▼第6試合 Krushウェルター級 3分3R延長1R
×松岡 力(K-1ジム五反田チームキングス)
反則勝ち 2R 2分42秒 
〇加藤虎於奈(TEAM TOP ZEROS)


 このカードは8月大会で行われた「第7代Krushウェルター級王座決定トーナメント」の準決勝で組まれていたが、加藤が練習中に右足首を負傷、松岡が感染症拡大防止のため一定の待機期間を設ける必要のある選手に該当したため、両者とも欠場して対戦が流れていた。


 1R、松岡は右ローと左ミドル、加藤も右ローを蹴る。加藤は右ストレートを思い切り伸ばして松岡を下がらせるとハイキックをかすめる。互いに様子見のラウンドとなった。


 2R開始早々、左ミドルを蹴った松岡に加藤が左フックで崩しての右ストレートでダウンを奪う。続いて右のパンチを連続ヒットさせて松岡の身体が泳いだところで2度目のダウンが宣告される。


 松岡は左右フックで反撃し、加藤も右のパンチと右ハイで応戦。松岡はアッパー&フックでグラついた加藤をアゴへのヒザ蹴りでダウンさせるが、松岡が両手でつかんでいたためノーカウント。しばらく加藤の様子が見られたが、試合続行不可能と判断されて加藤の反則勝ちとなった。


 マイクを持った加藤は「パンチもらったのかなと思ってヤバいと思ったんですが、左目が見づらくなっちゃって。松岡選手はパンチが強いのでこのまま続けても倒されてしまうかもしれないので、こんな反則勝ちになって申し訳ないです。松岡選手への応援、自分の応援もありがとうございます。母親が亡くなって、母親もそうですが、お父さんがずっと面倒を見てくれていてベルトをプレゼントしたいので俺とタイトルマッチしてください。1月にお兄ちゃんが、その前の日に、兄弟でタイトルマッチできたらと思います」と、2021年1月23日に後楽園ホールで開催される『Krush』、翌日の24日に国立代々木競技場第一体育館で開催される『K-1』の2DAYSのメインを虎於奈・レオナ兄弟で務めたいとアピールした。

▼第5試合 Krushライト級 3分3R延長1R
〇龍華(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER)
KO 1R 2分02秒 ※左フック
×志村力輝(兼清流総本部)


 龍華は2018年11月にプロデビュー。K-1甲子園では2018年こそ準優勝に終わったものの、2019・2020と-65kg級で史上2人目の連覇を達成した。プロでは現在5連勝中で戦績は5勝(2KO)1敗。多彩な蹴り技を持つ。


 志村は第25回K-1アマチュアチャレンジAクラス-65kg優勝を果たし、2019年7月にプロデビュー。その試合ではKO負けを喫したものの、その後は2連続KO勝ちで戦績は2勝(2KO)1敗。鋭利なヒザ蹴りを得意とする。


 1R、サウスポーの龍華が鋭い左ミドル、左ローを見せる。志村が右ハイからのプッシュで龍華のバランスを崩すが、そこから龍華が一気にパンチでラッシュ。右フックでダウンを奪う。


 立ち上がった志村へ襲い掛かる龍華に志村の左フックが炸裂。今度は龍華がダウンとなり、盛り上がる場内。最後は打ち合いとなり、志村のローブローで一時中断することもあったが、左右フックの応酬でヒットを奪ったのは龍華の方。最後は左フックで龍華がダウンさせ、KO勝ちとなった。


 龍華はマイクを持つと「昨日の計量で1回失敗して再計量でクリアーして謝りたいと思います。久々のKOで勝ててほっとしています。1月のK'FESTAに、6連勝目、甲子園も2連覇したので声をお待ちしております」とアピールした。

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