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【UFC】41歳テイシェイラが5連勝で王座戦アピール! ジョージアのチカゼがUFC5連勝、ロマノフ前腕チョークも

2020/11/08 16:11
【UFC】41歳テイシェイラが5連勝で王座戦アピール! ジョージアのチカゼがUFC5連勝、ロマノフ前腕チョークも

(C)Jeff Bottari/Zuffa LLC via Getty Images 

 2020年11月7日(日本時間8日)、米国ネバダ州ラスベガスの「UFC APEX」にて、「UFCファイトナイト・ラスベガス13:サントス vs. テイシェイラ」が開催された。

 メインイベントは、ライトヘビー級1位のサントスと、3位のテイシェイラの5R戦。

 ジョン・ジョーンズが王座を返上したライトヘビー級の現王者は2020年9月にドミニク・レイエスに2R TKO勝ちしたヤン・ブラホヴィッチ(ポーランド)。ミドル級王者のイズラエル・アデサニヤが二階級制覇を目論み、挑戦者に名乗りを挙げている。今回のサントスとテイシェイラの勝者は、次々期挑戦者決定戦の意味合いを持つ。

 もともと両者の試合は9月に組まれていたが、テイシェイラが新型コロナウィルスの陽性反応が出て欠場。10月に延期されるも、今度はサントスが陽性となり、今回まで試合が延期されていた。

 36歳のチアゴ“マヘタ”サントスは、2018年8月のケヴィン・ホランド戦から、エリッキ・アンダース、ジミ・マヌワ、ヤン・ブラホヴィッチ相手に3連勝も、2019年7月にジョーンズからポイントを奪うもスプリット判定負け。その後、ヒザの手術を行い、今回が1年4カ月ぶりの再起戦となる。

 41歳のテイシェイラは、驚異の4連勝中。2020年11月5日にBellatorデビュー戦でメルヴィン・マヌーフに2R TKO勝ちしたコーリー・アンダーソンに、208年7月に判定負けしたものの、以降、カール・ロバーソン、イオン・クテラバ、ニキータ・クリーロフ、アンソニー・スミスに勝利し、4連勝。うち3試合をフィニッシュしている。

▼ライトヘビー級マッチ 5分5R
○グローバー・テイシェイラ(ブラジル)205.5lbs/93.21kg
[3R 1分49秒 リアネイキドチョーク]
×チアゴ・サントス(ブラジル)205.5lbs/93.21kg

 1R、オーソドックス構えのテイシェイラに、サウスポー構えのサントス。サントスの右フックをテンプルに受け、さらに左右ラッシュにダウンするテイシェイラ。下から片足を手繰り立ち上がると、ダブルレッグに切り替える。さらにテイシェイラはボディロックからリフトしてテイクダウン! そのままマウント&パウンド。

 サントスは腰を切り片足を戻すが、ハーフからテイシェイラはパウンドを打ちながらヒジ、パウンドを落とす。バックを取られることを警戒するサントスは半身になりながらも背中は見せず。テイシェイラは背中をつかせたままブザー。

 2R、右ストレートを当てて金網に詰めて尻下でクラッチ、ダブルレッグテイクダウンはテイシェイラ。ハーフから抑え込み鉄槌。サントスは半身になり防ごうとするが立ち上がれず、足も戻せない。ついに足を抜いたテイシェイラは、サイドから左脇を差し、左ヒジ! マウントからパウンド、バックを向いたサントスにリアネイキドチョークを極めに行くが残り時間をサントスも凌ぐ。

 3R、ダブルレッグに入るテイシェイラに左フックを当てるサントス! ダウンするテイシェイラはヒジを受けるが、下からシングルレッグで立ち上がるテイシェイラは背中を見せるサントスのバックを奪い、バックマウントからパウンド、リアネイキドチョークへ! がっちり首下に入り、サントスはタップした。

 41歳、テイシェイラは5連勝。「2Rにサントスの力が弱まったのが分かった。2Rもあと10秒あれば極まっていた。ダナ、この年寄りにタイトルショットを頼むよ」と王座挑戦をリクエスト。2014年4月のジョン・ジョーンズ戦以来のタイトルショットに向けて前進した。なおブラホヴィッチはSNSで「もしアデサニヤが3月まで待てないなら、やろうぜ」と対戦を受託している。

 試合後、テイシェイラは公式インタビューに「常にハードワークと鍛錬だ。チャンピオンになりたければ、チャンピオンのように生きるべきで弛んでいる時間は無い。試合に臨んで仕事を果たすのみ」と、充実の戦績の理由を語った。

 また、ピンチからの逆転勝ちに「以前にも同じような状況はあった。トレーニングでもそういう状況はあった。こういうものなんだよ。何発か食らったが、リカバーできたし、すべては冷静でいることと状況を見極めること。第2ラウンドの終盤、向こうが疲れてきているのが分かった。決まったと思ったんだけどね。がっくりきた。首元にしっかり入っていたとはいえ、(残り)10秒のカウントが聞こえたからがっかりした。でも、向こうが疲れていることは分かった」と、危機的な状況にも冷静だったことを語った。

 そして最後に「最高の気分だよ。本当に嬉しい。俺には素晴らしいチームがついていてくれる。最高の人たちに囲まれて、最高の家族もいる。最高だね。今は家に帰って、XLサイズのピザを食いたい。試合のことはまた後で話す。これで俺はタイトル挑戦者だと思っている。どうなるかはそのうち分かるだろう」とあらためてコンテンダーに名乗りを挙げた。

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