キックボクシング
レポート

【NKB】村田裕俊が延長戦で高橋亮を振り切って優勝、直後に引退式で有終の美飾る

2020/10/10 22:10

▼第7試合 NKBウェルター級王座決定トーナメント決勝戦 3分5R延長1R
×稲葉裕哉(大塚道場/NKBウェルター級2位)
判定0-3 ※47-49、47-50、46-50
〇蛇鬼将矢(テツジム/NKBウェルター級4位)
※蛇鬼が新王座に就く。


 稲葉は1回戦で笹谷淳(TEAM COMRADE)と延長戦にもつれ込む接戦で、右ストレートと左右ボディブローのパンチを主体としたスタイルで判定2-1の勝利。蛇鬼は1回戦でNKBウェルター級5位・SEIITSU(八王子FSG)1R1分1秒、左フックで倒してのTKO勝ちを収めている。


 1Rはローの蹴り合い。蛇鬼はロープにもたれかかっての蹴り、顔をあらぬ方向へ向けてパンチを打つ、リングを走り回るなどトリッキーな動きを見せた。


 2Rも稲葉はほぼローでの攻撃。蛇鬼は時折右ストレートで稲葉を脅かす。両者とも手数が少ないラウンドに。


 3R、打ち合いを仕掛けた蛇鬼に稲葉も足を止めて打ち合うが、ここで蛇鬼が意表を突く左飛びヒザ蹴り。これがアゴに決まり、稲葉はダウン。立ち上がった稲葉はローを蹴り、パンチの打ち合いも仕掛けるが蛇鬼はのらりくらりと動き、右ストレートをヒットさせていく。


 4R、稲葉はヒジと組みヒザでの逆転を狙うが、蛇鬼はアッパー&フックのコンビネーションで対抗。前へ出る稲葉だが、蛇鬼はいいタイミング右ストレートを当てる。稲葉はかなりの消耗が見える。


 5R、前に出てパンチを繰り出す稲葉だが動きがかなりスローモーに。蛇鬼はパンチとヒザを単発ながらしっかりと当てる。途中、稲葉のヒザがローブローとなり試合は一時中断。再開後、前へ出てパンチを打って行く稲葉だが蛇鬼はかわし、逆に軽くだがパンチを当てに行く。判定3-0で蛇鬼が勝利し、新王座に就いた。


 マイクを持った蛇鬼は「僕の試合見てもらってほんまにありがとうございます。みんなの力でここまで来たと思います。次の目標はRIZINに出ることです」と次の目標を掲げた。

▼第6試合 ライト級 3分3R
〇髙橋聖人(真門ジム/NKBライト級2位)
判定3-0 ※30-25×3
×野村怜央(TEAM-KOK/NKBライト級3位)


 高橋は2018年6月にNKBフェザー級王座を奪取。KNOCK OUTでは駿太に判定負けを喫し、2018年12月の岡山ジム主催興行でのトーナメントでは優勝候補本命といわれながらも決勝で浅川大立に判定負けを喫した。しかし、その後はNJKFやHOOST CUPに出場して3連勝。戦績を15勝(4KO)3敗1分としている。


 対する野村は2019年4月に大月晴明と対戦し、判定で敗れているもロー&ミドルキックで大月の強打に対抗。右フックでグラつかせる場面も作った。今年8月にはINNOVATIONのリングに乗り込み、INNOVATIONスーパーフェザー級1位・櫻井健(Hardworker)を2R1分54秒、TKOに破っている。


 1R、高橋は右ローと右カーフキックを蹴り、野村がパンチで前へ出ようとすると左ミドルを合わせる。この右ローと左ミドルを組み立て、次々と命中させていく高橋は右ハイで野村をグラつかせる。


 2R、右カーフキックで確実にダメージを与えていく高橋。首相撲になっても鋭いヒザ蹴りでペースを握る。野村はワンツーで切り込んでいくが、左ボディをもらってガードが下がったところに右ストレートでダウンを奪われる。


 3R、右ストレートで逆転を狙い高橋をのけ反らせた野村だったが、高橋の右ロー、そして左ミドル、前蹴り、組みヒザとパンチでボディを徹底的に痛めつけられ、左ボディからの右ストレートでついにダウン。その後も高橋が攻撃を散らせ、コーナーへ詰めての左右ボディからの右フックでダウンを追加。ジャッジ三者とも30-25の大差で勝利を収めた。

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