キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】激闘のトーナメントを制したのはスアレック、小笠原瑛作は壱を初回KOして那須川天心&江幡塁戦をアピール

2020/09/14 02:09

▼第5試合 51.5kg契約 REDルール 3分3R延長1R
〇老沼隆斗(STRUGGLE/REBELS-RED スーパーフライ級王者)
KO 2R 1分47秒 ※上段後ろ回し蹴り
●清志(新興ムエタイジム/NJKFバンタム級2位、WMC日本バンタム級3位)


 老沼は空手仕込みの多彩な蹴り技で2018年6月に王座に就き、REBELS軽量級のエースとして君臨。12勝(5KO)2敗1分の戦績で、2018年2月にREBELSに参戦してからは無敗の快進撃を続けていたが、9月の新日本キックで元日本フライ級王者・泰史(伊原道場本部)にKO負けして連勝がストップ。12月の新日本キックで濱田巧の挑戦を退け、2度目の防衛を達成して復活を果たした。今年2月の白幡裕星戦では延長戦の末に判定勝ち。


 対する清志はNJKFバンタム級2位、WMC日本バンタム級3位。7月のRISEでは志朗に秒殺KO負けしており、再起を狙う。


 1Rから前に出続ける清志に対し、老沼は変則的なステップから右ロー主体の攻めで圧倒。清志はパンチで出るも老沼の攻撃は止まらない。


 2R、距離を詰めてパンチ勝負の清志に、老沼は左ハイ。これが空振りすると上段後ろ回し蹴りにつなぐ。この一発でバッタリと倒れた清志は立ち上がれず担架で運ばれた。


 見事なKO勝ちを収めた老沼は「白幡選手との試合で年間ベストバウトと言われましたが、これで年間KO賞をもらいたいです」とマイクアピールした。

▼第4試合 清水工業株式会社presents 73kg契約 REDルール 3分3R
〇渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)
TKO 3R 1分59秒 ※レフェリーストップ
●釼田昌弘(テツジム/NKBミドル級4位)


 渡慶次はパンクラスを主戦場とするMMAファイターだったが、2017年からラウェイに参戦。現在まで6勝4敗5分と本場ミャンマーの選手を相手に勝ち越しており、その勝利の中には2018年6月にミャンマーの英雄ソー・ゴー・ムドーをKOした試合や、同年12月にミャンマーで開催された国際大会の『KBZ グランドファイナル』でKO勝ちして日本人2人目の同大会王者に輝いた試合も含まれる。今大会では初めてボクシンググローブを着けてのキックボクシングルールの試合に臨む。これはコロナの影響でラウェイ大会開催の見通しが立たず、戦わないと家族を養えないためだという。


 渡慶次も異色だが、剱田はさらに異色の経歴を持つ。桐蔭学園から立教大学まで柔道に励み四段の腕前。総合格闘技の経験もあり、社会人アメリカンフットボールチームにも所属。さらに元松竹芸能所属の役者・モデルで、現在は大手機械部品メーカーの営業で勤める戦うビジネスマンなのだという。


 1R、右ミドル主体の釼田に対し、冷静に攻撃を見切る渡慶次は左ロー、左フックをクリーンヒットさせる。


 2R、釼田は右ローからパンチにつないでかく乱戦法でガンガン攻めるが、渡慶次は被弾するも構うことなく大振りの左フック、左ハイを決めて優勢を印象付ける。


 3R、NKBの選手らしく捨て身で勝負に出る釼田は渡慶次の攻撃をもらうも倒れず前に出る。しかし、遂に渡慶次の左ローでダウン。最後に渡慶次がカウンターの左フックを当てて倒すと、レフェリーがストップした。 

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