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【ONE】クラップダムがセンマニーを豪快KO、ピンカがMMAデビュー熱闘も判定負け、Little Tigerが東欧美女に完敗

2020/08/21 12:08

▼第2試合 ONE SUPER SERIESムエタイ アトム級(52.2kg)3分3R
〇マリー・ルーメット(エストニア)
判定3-0
×Little Tiger(=宮内彩香/日本)


 Little Tigerこと宮内彩香は、初代タイガーマスク(佐山聡)の教えを受けてTigerのリングネームをもらい2007年10月にプロデビュー。2009年12月にJ-GIRLS初代アトム級王座を獲得したのを皮切りに、WMC世界ミニフライ級王座やWPMF世界同級王座などムエタイの世界タイトルを含めて合計9本ものベルトを獲得。新たな挑戦としてONEへの参戦を表明し、2019年10月の『ONE WARRIOR SERIES』でサンドラ・ゴドヴィクに判定負けを喫していたが今回、ONE本戦出場のチャンスを手にした。49.35kgのLittle Tigerはアトム級リミットから2.85kgアンダーでパス。


 対するルーメットは計量を51.6kgでパス。17歳で単身タイへ渡り、Team Quest Thailand所属で本場ムエタイのスタジアムで試合経験を積み、2019年2月にはチェンマイスタジアムの女子50kg級タイトルを獲得。前蹴りやミドルから入ってワンツーと長い手足を利しての攻撃から、首相撲はタイ人選手にも劣ることなくヒジ&ヒザを叩き込んでいく。2019年12月の『ムエタイ・スーパーチャンプ』(8チャンネルテレビマッチ)ではソムラッサミーに首相撲からのヒザ蹴り連打でKO、2020年1月の『ムアイ・ハードコア』(8チャンネルテレビマッチでオープンフィンガーグローブを着用)では縦ヒジでのTKO勝利を収めている。2月19日には『ONE Warrior Series 10』でMMAデビュー戦に臨んだがアニータ・カリムに判定負け。今回は本職のムエタイルールで戦う。


 両者は前日計量で2.3kgという大きな差。実際向かい合ってもルーメットが圧倒的に体格で上回っている。


 1R、サウスポーの宮内は左ローと左ストレートで果敢に攻めていくが、体格差はいかんともしがたくルーメットの右ストレート、抑えつけるような首相撲からのヒザ、そしてヒジを叩きつけられる。右ヒジの連打をもらって宮内の左目下は腫れ、ドクターチェック。


 再開後も首相撲からのヒジとヒザ、右ストレートをもらう宮内。必死に左右のパンチを放って食らいついていく。


 2R、ルーメットは顔面前蹴り、右ミドルで宮内を突き放すが、宮内は左ローで対抗。ルーメットは組み付くとヒザ蹴り連打。離れると右ストレートからの右ハイを放つ。宮内も左ハイを顔面にかすめさせるが、ルーメットはすぐに右ミドルを蹴り返してヒジを放ってくる。


 3R、ルーメットの右ミドルを受けて、もしくは合わせてパンチやハイを返す宮内。闘争心を見せて前に出る宮内だが、接近すると首相撲で抑えこまれてしまう。ミドルの蹴り合いが続き、最後にコーナーへ詰めた宮内がワンツーの左をクリーンヒットさせて試合を終えたが、終始ペースを握りテクニックも見せたルーメットが判定3-0で勝利した。

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