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【ONE】ロッタンがペッダムに勝利し王座防衛、ペットモラコットがヨードセングライに判定勝ち、シッティチャイがONE初陣敗れる。スタンプがMMAで快勝!

2020/07/31 12:07

▼コ―メインイベント(第5試合)ONEフェザー級ムエタイ世界タイトルマッチ 3分5R
〇ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー(タイ/王者)
判定2-0
×ヨードセングライ・フェアテックス(タイ/挑戦者)
※ペットモラコットが初防衛に成功。

  ペットモラコットはタイのビッグマッチ常連の超一流選手として活躍し、ルンピニースタジアムではミニフライ級王座とスーパーフェザー級王座に就いた。2015年4月には初来日し、梅野源治の挑戦を退けている。ONEではジョルジオ・ペトロシアンと2度対戦、1度目は首相撲&ヒザ蹴りを多用したペットモラコットが判定勝利を収めたが、「試合中に複数の違反であるクリンチ行為が発生した」との理由からノーコンテストとなり、7月の再戦では判定負け。しかし、2020年2月にポンシリ・PK センチャイムエタイジムと初代ONEフェザー級ムエタイ世界王座を争い、判定勝ちで王座に就いた。今回が初防衛戦の26歳。

 挑戦者のヨードセングライは長きにわたってムエタイ重量級で活躍する“ムエタイの生ける伝説”。ムエタイの殿堂ルンピニースタジアムではフライ級(50.80kg以下)王座とウェルター級王座(66.68kg以下)を制し、、2005年頃から70kg前後で世界各地に招聘されて試合をしている人気者となった。勝ち星は200を超える。ONEには2018年12月に引退宣言を撤回して参戦、2019年3月のONE日本大会ではアンディ・サワーにTKO勝ち。同年5月にはフェザー級キックボクシングワールドグランプリの準々決勝で敗退したが、35歳にしてまだまだ一線級の実力を保持している。

 1R、両者サウスポー。ヨードセングライは左ロー、ペットモラコットは右ローと右ミドルで様子を見る。ヨードセングライは圧力をかけて前へ出るが、ペットモラコットはジャブで押し戻す。さらに長いリーチからのワンツー。ヨードセングライは入り込んでの左右フックから左ヒジ。ペットモラコットも左ストレートからのヒジを見舞うが、ヨードセングライはガードの隙間を縫うような右アッパーの連打をねじ込む。

 2Rもジャブ、ワンツー、左ミドルで距離をとろうとするペットモラコット。ヨードセングライは攻撃を受けながらも入り込み、パンチの連打。ペットモラコットはヨードセングライの左ミドルをキャッチすると左ストレートの連打を見舞う。ペットモラコットのジャブが立て続けにヒットし、グラっとするヨードセングライだが前へ出て連打を放つ。ペットモラコットのペースで進んだが、ラウンド終了間際、ヨードセングライが左ヒジでカットを奪う。

 3Rもジャブを多用し、左ストレートを命中させるペットモラコット。左目上の傷から血が流れ、目を気にする。前に出るヨードセングライが飛び込んでの左ストレートをヒット。前に出るヨードセングライ、ジャブを出しながら距離をとるペットモラコットは左ヒジも見舞う。アグレッシブに攻めるヨードセングライだが、ペットモラコットの長いリーチに阻まれる。

 4R、ペットモラコットはいきなり組んでのヒザ蹴り、蹴り足をキャッチしてのストレート。ペットモラコットの左が何度もヨードセングライの顔面を捉える。さらに組みを多用して ヨードセングライのパンチを殺すペットモラコット。手数は少ないが、ヨードセングライの攻撃はかわし、左ストレートを命中させていった。

 5Rもいきなり組みに行くペットモラコット。左ストレートから入って首相撲に持ち込み、ヨードセングライのパンチを殺す。ヨードセングライは組み際にヒジを放つがダメージを与えるまでには至らない。前に出て左ミドルを蹴るヨードセングライだが、守りに入ったペットモラコットを崩すことはできず、最後は両者が流して試合終了。ペットモラコットが巧みな試合運びで勝利し、初防衛に成功した。

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