▼セミファイナル(第8試合)Krushスーパー・ライト級 3分3R・延長1R
〇中野滉太(POWER OF DREAM)
KO 1R 2分20秒 ※左フック
×瑠久(K-1 GYM横浜infinity/K-1甲子園2017 -65kg準優勝)
中野は2019年3月の『K'FESTA.2』プレリミナリーファイトでFUMIYAをKOで下し、7月のKrush後楽園大会では中国のトップファイターと互角に渡り合い一旦は勝者として名乗りを上げたものの、ローブローを巡って裁定が覆った。しかし、12月のK-1では平山迅を左フックでマットに沈め、実力を証明。戦績は6勝(5KO)2敗。
瑠久はフルコンタクト空手出身で、2017年のK-1甲子園準優勝。ウェルター級からスーパー・ライト級に転向すると堀井翼、松岡翔大を破り2連勝を飾ったが、2019年11月の山崎秀晃戦では初回KO負けを喫し、下克上を阻止された。中野と同じ21歳。戦績は7勝(3KO)2敗。
1R、右ローの蹴り合いからスタート。中野はジャブを突きつつ、左ボディ、矢のようなワンツーを来り出す。中野の左フックにグラついた瑠久に中野はもう一度左フック。瑠久は強気に打ち合うが、右フックでダウン。
瑠久は打ち合いに活路を見出そうとするが、ロープに詰めた中野は左ストレートをフェイントしてガードを反応させての左フック。この一発が見事に決まり、瑠久が崩れる。レフェリーが試合をストップし、中野が圧巻のKO勝ちを飾った。
マイクを持った中野は「そろそろタイトルマッチかなと思っています」と控えめにタイトル挑戦をアピールした。
▼第7試合 Krushライト級 3分3R・延長1R
×里見柚己(K-1 GYM横浜infinity)
判定0-3 ※28-30×3
〇瓦田脩二(K-1ジム総本部チームペガサス/第4回K-1アマチュア全日本大会 チャレンジAクラス -65kg優勝)
里見は13勝(7KO)8敗1分の戦績を持つ22歳。昨年8月の再起戦で、ベテランの山本真弘から得意の左ストレートでKO勝ちして名を上げた。スーパー・フェザー級からライト級に階級を上げて臨んだ2019年6月のK-1 WORLD GPでは大沢文也にワンマッチで判定負け。9月のKrushでは横山巧に1RでKO負けで連敗を喫したが、今年1月の金子大輝戦では得意の右のパンチを炸裂させてKO勝ちした。
瓦田はアグレッシブなファイトスタイルでデビューから5連勝。その後は東本央貴、川崎真一朗、ワン・ジーウェイに敗れたが、蓮實光と前戦の稲垣柊にはKO勝ちしてる。K-1ジム総本部の若手リーダー格。戦績は7勝(5KO)3敗。
1R、先に仕掛けたのは里見だが瓦田の右ストレートがヒット。瓦田はガードをしっかり固めてワンツー、里見は右ローを蹴るが瓦田がストレートとロングフックの右を使い分けてヒットを奪っていく。スイッチを多用する里見だが瓦田のよく伸びるワンツーを浴び、接近戦でもフックをもらう。
2R、里見はサウスポーから左三日月蹴り。瓦田は右ストレートから右ハイキックを軽く当てる。サウスポーに構えながらも左回りを繰り返す里見を瓦田の右ストレート、右ローが襲う。
3R、瓦田は右ストレート、右フックで里見の顔面を捉え、右ミドルからの右ハイで脅かす。里見も接近しての連打を繰り出すが、瓦田の右をもらって大きく仰け反る。瓦田の右ミドルが快音を発する。残り40秒、里見は勝負に出ての打ち合いを挑むが、瓦田の右ストレートがヒット。出入りを繰り返す瓦田が上手くパンチを当てていき、K-1ジム総本部のリーダー・瓦田が勝利を収めた。