▼第4試合 -55kg契約 3分3R延長1R
×政所 仁(魁塾/スーパーフライ級1位、J-NETWORKフライ級王者)
延長R 判定0-2 ※9-10×2、10-10
〇大﨑一貴(OISHI GYM/スーパーフライ級3位、初代WMC日本フライ級王者、LPNJフライ級王者)
※本戦の判定は28-29、29-29、29-29
政所はKNOCK OUTフライ級王者・石井一成にも勝利したことがあり、止まらない手数とバックハンドブローなど相手の意表を突く技を繰り出す。2018年11月にJ-NETWORKフライ級王座を獲得。2019年5月に田丸の初防衛戦で挑戦して判定で敗れているが、11月には一貴の弟・大崎孔稀からダウンを奪い、殊勲の勝利を収めた。2月大会ではRISEスーパーフライ級3位・京介を1RでKOしている。
大崎はタイ・ルンピニースタジアムで8連続KO勝利を飾り、同スタジアム王座に挑戦したこともある。2018年には「KING OF KNOCK OUT初代フライ級(51kg)王座決定トーナメント」に参戦し、能登龍也、タネヨシホをKOで降し決勝進出。12月大会で同じく勝ち上がってきた石井一成と王座を争ったが、5R判定2-0で敗れた。2019年8月18日には『RIZIN』に初参戦し、瀧谷渉太から2度のダウンを奪って勝利している。RISEには2月大会で初参戦し、連勝中だった風音からダウンを奪って勝利した。
1R、プレッシャーをかけて前へ出てくる大崎に政所は蹴りを放つ。大崎がボディから顔面と強打を放ってくると政所もパンチを打ち返し、飛びヒザ蹴りの奇襲も。
2Rの1分30秒過ぎから手数を増やす大崎。パンチをまとめて左右フックと強烈な左ボディ。政所はテンカオで反撃するが、ますます圧を強める大崎のパンチのコンビネーションが次々と決まる。
3R、政所は右ボディを上手くヒットさせながら、回転蹴りも混ぜてヒットさせては離れるヒット&ウェーを繰り返す。大崎は追っていく形となったが後手を踏み、政所がとり返して判定はドローに。
延長R、ここで大崎の右ローが効果を発揮し始めたが、政所もその右ローにパンチを合わせに行く。さらに右ボディ。しかし、大崎の圧力は弱まらず右ストレートを主体にパンチのコンビネーションを回転させ、粘る政所を振り切った。
大崎はマイクを持つと「コロナで久しぶりの試合だったんですが全然動きがよくなくて、なんか勝ったって試合でした。延長でぎりぎりで勝つことができました。ぎりぎりだったんですが1位に勝ったので田丸選手とベルトを懸けて試合がしたいです。今日の試合だと田丸選手には勝てないのでもっと練習してタイトルマッチの時はしっかり勝てるって自信を持って戻ってきます」と、RISE王者・田丸とのタイトルマッチをアピールした。
▼第3試合 -56.5kg契約 3分3R延長1R
〇志 朗(BeWELLキックボクシングジム/ISKAムエタイ世界バンタム級王者、RISE WORLD SERIES 2019 -58kgトーナメント準優勝)
KO 1R 26秒 ※右ストレート
×清 志(新興ムエタイジム/NJKFバンタム級2位、WMC日本バンタム級3位)
志朗はジュニアキックを経て2009年8月にタイでプロデビュー、翌年1月に国内でプロデビューを果たした。新日本キックボクシング協会で活躍し、2016年1月にはISKAムエタイ世界バンタム級王座を獲得し、2度の防衛に成功。2018年11月からは「打倒・那須川天心」を掲げてRISEに参戦。9月の「RISE WORLD SERIES」-58kg級決勝戦でついに実現したが、判定3-0(30-28×3)で敗れた。1月の再起戦では京谷祐希に勝利している。
1R、志朗の力強い右ローからスタート。清志もパンチとローを返すが、志朗は右ローから右ストレート。この一発で清志はダウン。そのまま志朗のKO勝ちとなった。
秒殺KOを見せた志朗は「このような大変な時期に試合を組んで下さってRISE関係者の皆さんと対戦してくれた清志選手、ありがとうございました。自分の試合を見て少しでも元気やパワーを与えられたと思って、いい勝ち方できて最高だと思います。10月に始まるASIAシリーズで強い志朗を見せられると思うのでよろしくお願いします」とマイクで語った。