キックボクシング
レポート

【RISE】工藤政英と高橋亮の王者対決は両者譲らず痛み分け、緑川創vsベイノアと寺山日葵vs sasoriは熱戦に

2020/07/19 13:07



▼第2試合 -53kg契約 3分3R
〇小林愛三(NEXT LEVEL渋谷/WPMF女子世界フライ級王者、初代ムエタイオープン女子フライ級王者)
判定3-0 ※30-28×3
×MARI(ナックルズGYM/元NJKFミネルヴァ ピン級王者)

 小林は2015年2月にプロデビューすると、2018年7月にシュートボクシングの試合でイリアーナ・ヴァレンティーノに敗れるまで13戦無敗を誇った。KNOCK OUTでは女子部のエースとして活躍し、2018年12月には伊藤紗弥との国内頂上対決を制す。2019年4月にはイリアーナとKNOCK OUTで再戦し、リベンジにも成功。しかし、7月のRISEで計量オーバーのため失格になるというミスを犯してしまった。11月の再起戦ではWPMF世界女子フライ級王者タナンチャノックに挑み、世界王座を奪取。今回は仕切り直しでのRISE初参戦となった。


 対するMARIは2018年4月に百花を破り、NJKFミネルヴァ初代ピン級王座を獲得。シュートボクシングではMIO、MISAKI、女神といったトップクラスと拳を交えている。

 1R、小林は得意の蹴りを温存してパンチで勝負。MARIが仕掛ける打ち合いにも応じる。中盤を過ぎると小林はローも蹴り始め、MARIはやや待ちの姿勢でカウンター狙い。

 2R、小林は右クロスをヒットさせると右ローで攻勢に。この右ローでMARIは動きが止まるが、小林の打ち終わりや蹴り終わりにパンチを合わせに行き、顔面前蹴りもヒット。それでも小林はペースを譲らず攻め続ける。

 3R、得意の右ミドルはほとんど蹴らずパンチ主体のスタイルを見せる小林だが、右のパンチと見せかけての右ハイを何度も繰り出してMARIを脅かす。MARIも打ち合いの中で左フックをヒットさせるが、前に出る小林の手数を止められず、判定3-0で小林がRISE初勝利を飾った。

▼第1試合 -66kg契約 3分3R延長1R
×稲石竜弥(TEAM OJ/元Bigbangライト級王者、元MA日本ライト級王者、元APKFスーパーフェザー級王者)
判定0-2 ※29-30、29-29 28-29
〇KENTA(HAYATO GYM/ライト級8位)

 稲石はレベルス、ビッグバン、Krushなど様々なリングを渡り歩き、3本のベルトを腰に巻いた。“変態的”と称されるトリッキーな動きが持ち味だ。2019年9月は秀樹、12月は与座優貴にそれぞれ判定負けを喫しており、再起に懸ける。

 対するKENTAは元K-1ファイターHAYATOの弟子で、パンチを主体としたアグレッシブファイトで会場を沸かせる存在。前戦は1月大会で畑中健太にダウンを奪われるも逆転KOに成功した。

 1R、稲石が左ミドル、バックスピンキックと前へ出てアグレッシブに攻めていく。中盤からはKENTAが右ローを軸に右強打で反撃開始。稲石は両腕を後ろに組んで挑発する。

 2R、稲石は左ミドル、KENTAは右ミドルを蹴りながらパンチを狙う。KENTAのローが効いてきたか稲石は下がる場面、クリンチする場面が目立つが、バックハンドブローを放ってKENTAを脅かす。KENTAは右の強打で前へ出る。

 3R、前に出るKENTAに稲石が左右フックを振り回し、KENTAの打ち終わりにフックがヒットする。それでも前へ出るKENTAはパンチと右ロー、顔面前蹴りと攻撃の手を緩めず判定2-0で4連勝を飾った。

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