▼第3試合 -67kg契約 3分3R延長1R
〇原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM/第6代RISEライト級王者)
判定3-0 ※30-28×2、30-27
●ヴィトー・トファネリ(ブラジル/ブラジリアンタイ・闘英館/FIGHT DRAGON70kg王者)
原口は空手出身で、高校からはボクシングを始めて17歳でプロデビューし、2016年西日本新人王決定トーナメントで準決勝進出。2017年にキックボクシングでプロデビューすると、わずか2戦目でACCELフェザー級王者となり、翌年(2018年)のRoad to RIZINキックトーナメントで優勝。チャンヒョン・リー、森井洋介からも勝利を収め、2020年1月大会で秀樹を降してRISE王座に就いた。殺傷能力の高いパンチと蹴りを持つ。
トファネリはMMAとキックボクシングの二刀流で、キックボクシングでは2018年5月のRISEで直樹に判定負けしているが、中野椋太や麻原将平を鮮やかなバックスピンキックでKOしている。
1R、サウスポーに構えて序盤から三日月蹴りを打って行く原口。パンチも出して三日月につないでいく。顔面前蹴りと右フック、トファネリが前へ出てくると相手の身体をつかんで回して体勢を入れ替える。右フック、右ローからの三日月が面白いようにヒットした。
2R、前に出るトファネリを右ロー、右フックで迎え撃つ原口。ワンツーから三日月、ワンツーから右ミドルを蹴る原口。トファネリは前に出てパンチを繰り出すが、原口はある程度接近するとクリンチで動きを止める。
3R、トファネリは胴廻し回転蹴りを繰り出すが、原口はかわす。飛び二段蹴りを見せる原口は左右のフックも放つが、トファネリはジャンプしての蹴りなどを繰り出して対抗。ほぼ圧倒した原口だったがタフなトファネリを倒すことはできず、判定での勝利となった。
▼第2試合 -55kg契約 3分3R延長1R
〇田丸 辰(TRY HARD GYM/初代RISEスーパーフライ級王者)
判定3-0 ※30-28×3
×MASAKING(岡山ジム/J-NETWORKスーパーバンタム級1位、2018年INNOVATIONフライ級新人王)
田丸はジュニアキックボクシング出身で、卓越したボクシングテクニックとディフェンス能力でプロデビュー後は10戦全勝(2KO)と無敗の快進撃を続けてきたが、2019年9月にRISEバンタム級王者・鈴木真彦とRISE王者対決を行い延長戦の末に初黒星を喫した。今回から所属ジムを変えて再起戦に臨む。
対するMASAKINGは2019年10月にはJ-NETWORKスーパーバンタム級王座決定戦に臨み蹴り技を駆使したが、判定2-1で惜敗。続く11月の岡山ジム主催興行で判定負け、12月に新日本キックではKO負けと白星から遠ざかっており、「死ぬ気でこのチャンス物にします」と意気込んでいる。
1R、サウスポーの田丸はスピードのある右ローを序盤から何度も決める。MASAKINGがローを蹴り返すとバックステップでかわす。MASAKINGのパンチ、蹴りをバックステップでかわしていく田丸は、踏み込み鋭くパンチ&ローを当てていく。右ミドルを当てに来るMASAKINGにバックハンドブローも繰り出す田丸。
2Rも同じくバックステップでMASAKINGの攻撃をかわして右ローを蹴る田丸。MASAKINGは右ミドル、前蹴りと距離の長い攻撃で田丸の侵入を防ごうとするが、田丸は鋭い踏み込みからパンチと蹴りを当てに行く。
3R、MASAKINGは右ミドルを当てていく。田丸は踏み込んでの左ストレート。MASAKINGが後ろ廻し蹴りを繰り出すと田丸はダッキングでかわしてパンチを連打。田丸の右フックからの左ストレートがクリーンヒットし、後ろを向いてしまうMASAKING。田丸はMASAKINGの攻撃を誘うようにノーガードになるが、試合終了。田丸の判定勝ちとなった。