佐藤天「自分のいい距離で練習していたことが出来た」
▼ウェルター級 5分3R
○佐藤 天(日本)170.5lbs/77.34kg) 170.5lbs/77.34kg
[1R 0分48秒 TKO] ※左ストレート→パウンド
×ジェイソン・ウィット(米国)171lbs/77.56kg
佐藤は、UFCでは2019年4月に練習拠点とするフロリダでベン・サンダースに1R TKO勝ち。9月にアブダビでベラル・ムハマドに3R リアネイキドチョークで一本負けし、オクタゴン1勝1敗。
2020年2月22日にマキ・ピトロとの対戦が決定もピトロが体重超過で中止。その後、ダニエル・ロドリゲス、ティム・ミーンズ、フィリップ・ロウの打診にすべて佐藤はOKを出してきたが、対戦相手がまとまらず、いったんはラミズ・ブラヒメジに決定したものの、ブラヒメジのセコンドが新型コロナウィルスの検査で2度に渡り陽性と診断されたため、ブラヒメジも出場不可能に。5人目の佐藤の対戦相手は米国のジェイソン・ウイット(17勝5敗)に変更された。
ウイットはLFAで2勝、Bellatorでは現LFAファイターのジャスティン・パターソンにTKO負けも、現在4連勝中で今回がUFCデビュー戦となる。Titan FC時代には、UFCで五味隆典に判定負けしたアイザック・ヴァリーフラッグに反則勝ちの記録も持つ。基本はオーソドックス構えだがスイッチしての左も強く、“ヴァニラ・ゴリラ”の異名を持つ力強さからダブルレッグテイクダウンを決めるなど、パワーが際立つ。サウスポー構えの佐藤にとっては、スタンドの長い距離、左ストレートで制したい相手だ。
1R、日の丸を背負って入場した佐藤。サウスポー構えの佐藤にオーソドックス構えのウィットは右を狙う。さらに左ローも打つが、落ち着いている佐藤は、ウィットの右ジャブを右手で内側からはじきながら右ジャブ、さらに左ストレートでダウンを奪うと、鉄槌&パウンド。
片足を持ちシングルレッグで立ち上がるウィットの頭を押さえて切る佐藤は、さらに中腰で左のパウンド! 亀になったウィットを右手で腰を押さえて左のパウンド連打! レフェリーが間に入った。
佐藤天👊👊👊
— UFC Japan (@ufc_jp) June 28, 2020
👏✨#UFCVegas4#UFCファイトナイトラスベガス4@satotenten pic.twitter.com/EfagxDv9bS
オクタゴンの真ん中で日の丸を肩にかけた佐藤は、試合後、バックステージでインタビューを受け、「英語でトライします」と英語で語ると、対戦相手の変更に次ぐ変更の影響を問われ、「ベストのチームでベストコーチと毎日練習できていたから問題なかったです」と答え、KO勝ちについては日本語で「KOを狙っていました。自分のいい距離で練習していたことが出来ました」と笑顔で語った。
▼150ポンド契約 5分3R
○シェーン・ウードソン(米国)149lbs/57.59kg
[3R 2分44秒 ダースチョーク]
×ジュリアン・エローサ(米国)149.5lbs/67.81kg
ともにオーソドックス構え。「Contender Series 2019」からUFC入りを決めたウードソンは、前戦2019年10月にカイル・ボクニエクに判定勝ち。対するエローサは、2016年3月に石原夜叉坊に2R TKO負け。今回、カイル・ネルソンの試合3日前の欠場に、2日前にオファー受け試合に臨む。
ジャブの刺し合いから左フックを顔面・ボディに突くエローサだが、3R、組みに来たエローサにウードサンはワンツーでダウンを奪う。
ピンチに追い込まれたエローサはボディロックからテイクダウン、ウードサンの起き上がり際にダースチョークへ。いったん引き落としてから二の腕で組み直すと右足を相手の右足にかけて動きを止めて極めた。
JUICY J! 🍊@JuicyJ_Erosa would not be denied in his Octagon return. #UFCVegas4 pic.twitter.com/mE60G5aWhU
— UFC (@ufc) June 28, 2020
試合後、バックステージでエローサは「コンディショニングが上手くいった。3年前にラスベガスに引っ越して、この6週間は予定もなかった試合のために準備していた。直前のオファーを受けたのはファイトキャンプをやったくらい調子が良かったからなんだ」と、コロナ禍のUFCラスベガス大会で、準備を続けチャンスを待っていたことを明かしている。
▼ライト級 5分3R
○カーマ・ウォーシー(米国)154.5lbs/70.08kg
[3R 2分53秒 ギロチンチョーク]
×ルイス・ペナ(米国)155lbs/70.31kg
ペナのシングルレッグをがぶったウォーシーがうつぶせのペナに右ヒジを落とすと、さらに足を手繰るペナに右腕でノーアームギロチンチョーク。左手のひらに右手のひらを上からかぶせるようにハイエルボーギロチンで極めた。
No one can kill @TheDeathstar_1's vibe! 🕺 #UFCVegas4 pic.twitter.com/bF7s1It2fa
— UFC (@ufc) June 27, 2020
ウォーシーは、前戦でMMA6連勝中だったデヴォンテ・スミスを左フックでKOに続くアップセット勝利でMMA7連勝となるUFC2連勝を決めた(16勝6敗)。
▼ヘビー級 5分3R
○タナー・ボザー(カナダ)235lbs/106.59kg
[1R 2分41秒 KO] ※右オーバーハンド→鉄槌
×フィリペ・リンズ(ブラジル)234lbs/106.14kg
ともにオーソドックス構え。リンズの左に、ボザーが右オーバーハンドをテンプルに当てて崩すと、ボザーが一気に6連打でダウンを奪い、強烈な鉄槌2発! すぐにレフェリーが間に入った。
OH, CANADA! 🇨🇦@BulldozerBoser is all business in the Octagon. #UFCVegas4 pic.twitter.com/rNHD9lddsq
— UFC (@ufc) June 27, 2020