MMA
レポート

【GRACHAN44×BRAVE FIGHT】鈴木隼人が復帰戦で一本勝ち「RIZIN出場を目指す」 。植田豊が岸本篤史をRNC葬、エドモンド金子が勝利

2020/03/01 13:03

▼第10試合セミファイナル フライ級 5分2R
○鈴木隼人(BRAVE/初代GRACHANフライ級王者)
[1R 2分00秒 リアネイキドチョーク
]
×加マーク納(コブラ会/第2代GLADIATORフライ級王者)

フライ級で、鈴木隼人(BRAVE/初代GRACHANフライ級王者)が2018年11月17日のONE Championship(ONE)以来、1年3カ月半ぶりにMMA復帰。第2代GLADIATORフライ級王者の加マーク納(総合格闘技道場コブラ会)と対戦する。

GRACHANやBRAVE FIGHTなど国内で16勝2分の負け無しで、2017年8月からONEに参戦した鈴木は、ONEデビュー戦で後のストロー級王者ジョシュア・パシオにリアネイキドチョークで一本勝ち。2戦目こそアレックス・シウバの腕十字に一本負けも、2018年には1月に元タイトルコンテンダーのヤゴ・ブライン、10月にロビン・カタラン、11月にポンシリ・ミートサティートをいずれもリアネイキドチョークで極めて3連勝を飾るなど、タイトルマッチ目前の状況にあった。

しかし、王座戦前のMRI検査の結果、頭部の嚢胞が確認され、パシオへの挑戦者が猿田洋祐に変更。猿田が王座を奪取していた。

鈴木はその後も国内で再検査を行い診断書を提出するなど、復帰に向け症状を報告。同時にONE本戦出場を目指す妻・鈴木祐子をサポートしてきたが、自身のONE出場見込みがなくなったため、日本マット復帰を模索。所属ジムのBRAVEとGRACHANの共催大会での試合に臨むことを決めた。今回の単発での試合を経て、国内メジャーマット参戦に繋げたい考えだ。

鈴木の対戦相手は、第2代GLADIATORフライ級王者・加マーク納に決定。加マークは、国際武道大柔道部出身。高い格闘技センスを活かし、GLADIATORなどで活躍後、2018年5月に「ZST」参戦も、強豪・竿本樹生に判定負け。同年9月に「GLADIATOR x DEMOLITION」でNavEにスプリット判定負けで連敗。12月のPANCRASE大阪大会で藤田健吾にTKO勝利も、2019年6月に杉山廣平にスプリット判定負け。12月にも有川直毅にスプリット判定負けを喫しており、接戦を落としている。崖っぷちのなかで、ビッグネームの鈴木を相手に復活を果たせるか。

入場時から感極まった表情の鈴木。妻・祐子の涙に気持ちを決めた表情で、ケージイン。いつものタックルの動作を高速で決めて気合いを入れる。

1R、いきなり跳びヒザで飛び込んだ鈴木。そこに加マーク納も跳びヒザで応戦。ダブルレッグテイクダウンは鈴木だが、加マーク納はギロチンチョークを合わせる。腕を入れて落ち着いて首を抜いた鈴木はそのままバック奪取。後ろ手に極めを狙いながら、リアネイキドチョークへ。しばらく凌いだ加マーク納だが、鈴木のチョークに失神。鈴木が復活勝利を決めた。

鈴木はケージの中で「ただいま、対戦相手の加マーク納選手、ありがとうございました。私はONE Championshipでタイトルマッチ直前にタイトルマッチが無くなりました。正式にリリースです。私はRIZIN出場を目指してます。RIZINのジャレッド(・ブルックス)とやれるんなら、早くやりたいです。今日、お父さん、お母さんが来てます。お父さん、お母さん、僕は元気です。団体の皆さん、どこでも出ます。試合を待ってます」とマイク。最後は涙を流す妻の鈴木祐子とともに勝利の撮影に収まった。

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