▼第6試合 Krushスーパー・フェザー級 3分3R・延長1R
〇横山朋哉(リーブルロア)
判定3-0 ※30-29、30-28、30-28
×中島千博(POWER OF DREAM)
横山はK-1甲子園2017 -60kg準優勝の実績があり、プロ戦績は6勝(3KO)2敗。2018年6月からK-1 JAPAN GROUPの大会に出場、4連勝(3KO)と快進撃を続けていたが、前回8月の試合で朝久泰央に敗れて再起戦となる。
中島は極真空手で2017年第34回全日本ウエイト制軽重量級優勝、2017年オールアメリカン大会無差別級3位、2018年USウェイト制軽重量級優勝などの実績を引っ提げてキックボクシングに転向。2019年5月にプロデビューし、2勝(2KO)と無敗だ。
1R、横山は踏み込んでの左ストレート、ワンツー、左ミドルとスピード感溢れる攻撃で先手を取る。後手に回った中島だが、スピードに慣れてきたかパワーのあるローを返していく。
2R、横山は一発で終わらずコンビネーションで攻め、中島が攻撃してきても必ず自分の攻撃で終わらせる。さらに中島の攻撃をもらうとその何倍もの攻撃を返す。しかし、一発の威力がある中島が三日月蹴り、左ボディで挽回。
3Rも激しい攻防。中島が攻め、横山が倍返し。パンチでも蹴りでも徹底してボディを攻める中島は左フックをクリーンヒットさせる。徐々に追い込まれたかに見えた横山だが、フルスイングのフックで対抗すると、右フックの連打。ダウン気味に倒れた中島だが、ダウンにはならず。横山はさらに右フック連打を叩き込んで熱闘を終え、判定3-0で中島に初黒星をつけた。
▼第5試合 Krush女子アトム級 3分3R・延長1R
〇パヤーフォン・アユタヤファイトジム(タイ/アユタヤファイトジム/元WPMF世界女子ピン級王者)
判定3-0 ※30-26×2、30-27
×MOE(若獅子会館)
パヤーフォンは17歳にして60勝(9KO)13敗1分の戦績を持つ。これまで4度の来日経験があり、2019年10月にはKrush初参戦でKrush女子アトム級王者・高梨knuckle美穂に挑戦し、右ストレートの連打で会場をどよめかせ、延長戦の末に判定3-0で敗れたものの高梨を苦戦させた。
MOEはこれがプロ5戦目(2勝2敗)。現役JKファイターとして2018年12月にKrush初参戦、現・女子アトム級王者の高梨knuckle美穂と対戦して判定負けを喫したが、2019年5月の2戦目では豊嶋里美から勝利を収めている。11月には元J-GIRLSアトム級&元WBO女子世界ミニフライ級王者で、キックボクシング6勝無敗2分、ボクシング7勝(2KO)無敗とパーフェクトレコードを持つ山田真子と対戦して延長Rまでもつれ込む接戦の末に判定2-1で惜敗。まだ17歳と今後が期待される女子キックボクサーだ。
1R、パヤーフォンは右ミドル中心に組み立て、右ストレートとヒザ蹴り。左ミドル連打には会場がどよめく。MOEはミドルにパンチを合わせに行き、強気に打ち合いを仕掛けるがパヤーフォンも打ち合う。しかし、長くは打ち合わずパヤーフォンは蹴りの距離に戻っての前蹴りと左右ミドル。左ミドルからの右フックでダウンを奪った。
2R、声を上げながら右ストレートの連打で前進するパヤーフォン。MOEも強気に打ち合うが、パヤーフォンの前蹴り、左ミドル、ヒザ蹴りで消耗させられていく。MOEも左ボディをヒットさせるが、パヤーフォンの蹴りとパンチで後退を繰り返す。
3R、パヤーフォンは左ミドルにMOEが右ストレートを合わせてくるとこれを警戒。前蹴りを多用してMOEを突き放し、左右のスイッチを繰り返して左右ミドルを蹴る。MOEはカウンター狙いか待ちの姿勢になり、パヤーフォンの蹴りをもらってしまう。最後はパンチでラッシュを仕掛けたMOEだったが、逆転には至らずパヤーフォンが大差の判定勝ちを収めた。