何度も笑顔を浮かべるほどリラックスムードで記者からの質問に答える朝倉
2020年2月22日(土)静岡・浜松アリーナ『RIZIN.21』に出場する全選手の個別インタビューが、20日(木)浜松市内にて行われた。
メインイベントでダニエル・サラス(メキシコ)と対戦する朝倉未来(トライフォース赤坂)が、終始リラックスした雰囲気で大いに語った。
勝ちたいけれど、それよりも激しい試合、フィニッシュする試合をしたい
――対戦相手の印象は?
「トリッキーでやりにくい選手。タフなのかなって印象です」
――今回の試合でファンに見せたいものは?
「殺傷能力というか、倒せる試合をしたいなと思います。あと右の練習をけっこうしてきたので、もともと右利きなので右のパンチ力に期待して欲しい」
――地元の友人やファンなど、どれくらい応援が来そうですか?
「どのくらい来るかな。応援シートも2回完売しているのでかなり来てくれると思います。何人かは分からないですね」
――サラスもストリートファイター出身だと言っていましたが、どんな展開になると予想しますか?
「気持ちが強いと思うのでなかなか倒れない相手だと思う。だから激しい展開になるんじゃないかな」
――同じく路上で戦っていたということに対して何か思うことはありますか?
「まあ、格闘家は毎日練習で喧嘩しているようなものなので、元々喧嘩師だとかどういう意味かなって感じです」
――サラスは距離が遠いので、朝倉選手がこれまでより一歩踏み込まないといけないですね。
「踏み込みが大事というよりも、効いた後の追撃をいつも様子を見ていたので、そこで打ち合ってもいいと思います。勝つ試合と言うよりは今回は面白い試合をできるように。地元で絶対に勝ちたいというのはあるんですけれど、それよりも激しい試合、フィニッシュする試合をしたいと思います。それで結果が動いたとしてもいいかなっていう想いです」
「リスクを背負って打ち合いをするとラッキーパンチをもらう可能性があるかもしれないけれど、それでも面白い試合がしたいですね。地元ならではの。それからフィニッシュ力が課題だと思っているし、世界の強豪を倒す力をつけていかないといけないので。今回の相手は1回しかKO負けしたことがないとのことなので、この相手を倒せれば自信になると思います」
――SNSで「日本のチャンピオンともやってみたい」との言葉が初めて見られました。
「そんなに求められていないと思っていたんですが、YouTubeの撮影でアンチの前に現れてみるって企画をやったんです。そうしたらそこで国内のフェザー級王者たちと何でやってくれないんですか、って言われたんですよ。あ、見たいんだと思って。俺はいつでもやってもいいけれどって感じなので。いろいろな団体ありますが誰にも負ける気はしないので、いつでもやるならやりたい」(※現在の主な国内MMAフェザー王者は、ISAO(PNACRASE)、弥益ドミネーター聡志(DEEP)、斎藤裕(修斗)、阪本洋平(GRACHAN)、関鉄矢(ZST))
僕は“死”に対する考え方が他の人とは違う
――浜松に何か思い出はありますか?
「昔はよく喧嘩しに来ていました(笑)。地元で喧嘩相手がいなくなった時はこっちに来ていましたし、プロデビュー戦が浜松だったので。久しぶりに試合が出来るので、立場はだいぶ変わりましたが初心を思い出すという意味でもいいのかなって思っています」
――デビュー戦の時の今くらいの時期はどういう気持ちだったか覚えていますか?
「減量の仕方が分からなかったので苦労していました。ただ食べなければいい、みたいな」
「メインイベントは僕しかいないと聞いたので、やるしかないって感じでしたかね」
――試合中に笑っていますが、それは自然と出るものなのですか?
「自然と出ますね」
――朝倉選手の分析能力はどこで身に付いたのですか?
、
「小学校の頃からありましたね。生まれつきありました。トランプゲームが異常に強かったので」
――ファンから言われて嬉しいのは?
「人生がいい方向に行った、みたいなことを聞くと嬉しいですね」
SNSでけん制していたコンディションのことを聞かれて苦笑する朝倉
――最後に、コンディションはいかがですか?(朝倉が自身のSNSにて「試合前のインタビューでコンディションはいかがですかって毎回聞かれるけど、あれいらないよね」と書いていたため、RIZINアンバサダーのくるみがあえて質問)
「絶不調ですね(苦笑)。今、負けるんじゃないかと不安です。絶不調ながら頑張ろうかと思っています」
――大晦日のカウントダウンの際に、カメラにウインクしていたのが女性ファンに好評だったみたいですが、今回はありますか?
「いや~それは掘り返さないで欲しかった。今回はないですね。勝利と面白い試合をプレゼントします」
――以前は「この世はつまらんな」と言われていましたが、今はどうですか?
「生きてるなりに楽しんではいますが、どこかにあの頃の感覚は持っていますし、僕は“死”に対する考え方が他の人とは違うと思うのでそこはずっとあります。別に嫌なことではないというかね。刺激はやっぱり求めていますね。それに強くなりたいといつでも思っています」
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